新医学アラカルト-6.SARS-CoV-2オミクロンXBB.1.16株- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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XBBとは「BJ.1株とBM.1.1.1株の組み替え体」です。

XBB1.16株は「XBB.1.5株」の子孫株です。

うしかい座のアルファ星「アークトゥルス」の別名で知られる。

2023年4月インドにおいて、新型コロナウイルス「オミクロンXBB.1.5株」の子孫株であるオミクロンXBB1.16株の感染が急激に増加しているが、そのウイルス学的特性はこれまで明らかではありませんでした。

現在インドで流行の主流になっているが、ほとんどが軽症。ほかに米国など32カ国で見つかっています。

オミクロンXBB.1.16株は、現在の主流株であるオミクロンXBB.1.5株よりも高い実効再生産数を示す一方で、オミクロンBA.2株またはBA.5株のブレイクスルー感染によって誘導される中和抗体に対してオミクロンXBB1.5株と同程度の極めて強い抵抗性を示した。


参考資料

『感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異株について (第27報)』

 

 

『我が国におけるオミクロン株亜系統の流行状況』

 

2023年ニジェール発行の「新型コロナウイルス小型シート」で、新型コロナウイルスの変異株XBB.1.16 (Arcturus :アルクトゥルス)が描かれています。