梅毒に悩んだ著名人-22.番外編その1.梅毒の起源- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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梅毒がはじめてヨーロッパにもちこまれたのは、1493年、クリストファー・コロンブス(1454頃~1506)の第1回アメリカ探検隊の隊員が西インド諸島の原住民との性交渉により感染し、その感染者が帰国後傭兵となりイタリア戦争を期にフランス、イタリアに広がり、ナポリ病またはフランス病と敵国の名を病名としましたが、自由を謳歌するルネサンス時代であったため全ヨーロッパに瞬く間に広まっていきました。

 

梅毒はコロンブスのお土産となったわけです。

ヨーロッパで最初に記録された梅毒のアウトブレイクは、1494年から1495年にかけて、フランスの侵攻を受けていたイタリア・ナポリで起こりました。

梅毒の起源についての論争としては、ヨーロッパ人が新世界を往来するようになる以前から、アメリカ大陸の先住民の間に梅毒が存在したことについては強い証拠が存在する一方で、梅毒が数千年にわたって全世界に存在していたのか、それともコロンブス以前の時代にはアメリカ大陸に限定されていたのかについては今も議論が続いています。

 

2023年現在日本においても梅毒は大流行しています。

切手は1992年スリランカ発行の「コロンブスのアメリカ発見500年記念小型シート」で、切手には船団(左上)、アメリカ初の上陸(右上)、サンタマリア号(左下)、帰国後の謁見(右下)、シート面にはコロンブスの横顔が描かれています。

 

 



 

切手は1992年ブルガリア発行の「コロンブス記念小型シート」で、中央の切手にはコロンブス、シート面には上陸した船員と現地の住民が描かれています。