梅毒に悩んだ著名人-6.ボードレール- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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シャルル=ピエール・ボードレール(1821~1867)は、フランスの詩人、評論家で詩集『悪の華』の著者として有名です。

少年の頃から放恣な性格であった彼は学業には身を入れることなく放蕩生活に明け暮れ、そのころユダヤ人娼婦のサラ・ルシェットと知り合い、恐らくこの女性から梅毒をうつされたと言われています。

1957年発刊の初版『悪の華』は風俗を乱す詩が多く含まれているという理由で出版停止の処分となりますが、ボードレールは1861年に改めて再販の「悪の華」を出版しています。

40歳を前にして、ボードレールにはすでに老け込み、若い頃に感染した梅毒の症状に苦しめられ、それに加えて過度の飲酒とアヘンの嗜好が著しく彼の身体を蝕み46歳で死亡します。

切手は2010年ベルギー発行の「文学切手帳」の中に収められた一枚で、ボードレールが描かれています。

 

 

 




 

 

2021年フランス発行のドキュマンで、ボードレールが描かれています。

ドキュマンとは銅版画用の特製紙に切手と初日印、原版の出来を確かめる凹版の単色プルーフ、切手に関連する絵や解説文を記載した郵政発行の郵趣品です。

 

 



切手は1951年フランス発行の「象徴派の詩人切手」の中の一枚で、ボードレールの肖像と彼の作品の挿絵が描かれています。