スタンプアラカルト-10.マリー・キュリーの死因- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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彼女が長年続けていたポロニウム抽出による実験で放射線を浴び続けてその結果、色々の障害を引き起こしています。

当時の化学者の間では放射能を浴びる量によっては人体に影響が出ると知られていて、鉛を使って放射線を遮蔽することや白衣は使い捨てにすることが実行されていましたが、キュリー夫人はそのような対策をほとんど行っておらず、更に彼女は素手で放射性物質を扱うこともあったそうです。

彼女の死因は長い間放射線を浴び続けたことで起きた再生不良性貧血が直接の死因だと言われています。

彼女は白内障で無くなる直前には白内障で視力も殆どなかったと言われています。

更に亡くなるまでの間に起こった多くの不調も放射線を浴びたことが原因だったと考えられますが、彼女は決して放射能による健康被害を認めませんでした。

下記の切手に描かれているように、彼女は全く放射能防護をしていなかったことが伺えます。



切手は2017年ベナン発行の「マリー・キュリー生誕150年記念小型シート」で、上部切手には実験器具を持つ彼女の肖像、下部切手には椅子に座った彼女とともにシート面には実験器具と実験室の彼女が描かれています。

 

 



 

切手は2011年ポーランド発行の「マリー・キュリーノーベル化学賞受賞100年小型シート」で、上部切手には実験中の彼女、下部切手にはノーベル賞のメダルとともにシート面には実験器具と実験室の彼女が描かれています。

 

 



 

切手は1984年北朝鮮発行の「マリー・キュリー没後50年記念切手」で、実験中の彼女が描かれています。