コロンブスの贈り物とは、コロンブスの新大陸発見によって、ヨーロッパと新大陸の間で交換されたジャガイモ、トマト、カボチャ、唐辛子などの食材のことを指します。
これらの食材は、ヨーロッパではそれまで知られておらず、コロンブスの到来によってヨーロッパに持ち込まれました。
コロンブスの贈り物は、ヨーロッパの食文化に大きな影響を与えることになります、中でもジャガイモは、冬でも収穫できる重要な食料源となり、トマトとカボチャは、新しい料理の開発に使わ、唐辛子は料理に辛味を加えるのに使われ、ヨーロッパ人の味覚を変えることになります。
コロンブスの贈り物は、ヨーロッパの食文化を豊かにしただけでなく、世界をより小さな場所にしたとも言われています。
コロンブスによってヨーロッパと新大陸の食材が交換されるようになり、人々は異なる食文化に触れるようになりヨーロッパの食生活に大きな変化を与えることになります。
これは良い面のコロンブスの贈り物ですが、もう一つのコロンブスの贈り物とは、新世界(アメリカ大陸)と旧世界(ヨーロッパ、アジア、アフリカ)の間で、15世紀から16世紀にかけて行われた、疾病の相互伝播を指す比喩です。
コロンブスは1492年にアメリカ大陸に到達しましたが、当時新世界になかった天然痘、インフルエンザ、チフス、麻しんなどの病気を持ち込みます
これらの病気は、新世界に持ち込まれ、そこで急速に広がり、先住民の間で壊滅的な影響を及ぼしました。
また逆に彼の乗組員は、梅毒を含むヨーロッパの人々が以前接触したことのない多くの病気をヨーロッパに持ち込むことになります。
梅毒は、新世界に持ち込まれた多くの病気の1つにすぎません。
コロンブスの贈り物は、新世界と旧世界の間の最初の接触が常に友好的であるとは限らないことを思い出させるものです。
また、疾病は大きな脅威となる可能性があり、国境を越えて広がる可能性があることを思い出させるものです。
切手は1970年ギニア発行の「天然痘と麻疹との戦い切手」の中の一枚で、天然痘に感染した子供の皮膚症状が描かれています。
切手は1988年エチオピア発行の「予防接種切手」の中の一枚で、麻疹に感染した子供の皮膚症状と麻疹ワクチンが描かれています。
切手は1992年セントルシア発行の「アメリカ大陸発見500年記念切手」の中の一枚で、上陸するコロンブス一行と原住民が描かれています。
切手は1990年サンマリノ発行の「アメリカ大陸発見記念切手」の中の一枚で、コロンブスの肖像、新世界の地図とともトウモロコシ、ジャガイモ、トマトなどの新世界の産物が描かれています。


