医学よもやま話-21.エコー検査とギリシャ神話- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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エコー検査は、超音波を使って内部の組織や器官を観察する医療検査の一種です。

一方、ギリシャ神話に登場するエコーは、自分の声を反響させることができる山のニンフです。

ギリシャ神話において、エコーは美しい声を持つニンフの一人で、しばしば詩人や音楽家と関連付けられています。

エコーは、美しい声を持つことから、詩人や音楽家たちに愛され、彼らの創作に影響を与えたとされていますし、エコーの名前は、現代の医療技術であるエコー検査の名称にも用いられています。

彼女らは、主に山や森の中で過ごし、自分の声を反響させることができることで知られています。

エコーは、ゼウスの愛人であるニンフで、ゼウスによって罰を受けたことから、自分の声しか発することができず、他人の言葉を繰り返すだけとなってしまいました。

そのため、エコーは恋に落ちたナルキッソスと出会い、彼に言葉をかけることができず、ただ彼の言葉を繰り返すだけになってしまいました。

ナルキッソスが自分の姿を水面に映したとき、彼女は彼の美しさに心酔して、自らの姿を見ることを望んだとされています。

ギリシャ神話において、ニンフは自然界に住む女性の精霊で、山や森、水や岩石など、自然界のあらゆる場所に棲んでいるとされています。

彼女たちが住まう場所は、それぞれに名前があり、例えば山のニンフはオレアデス、森のニンフはドリアデス、海のニンフはネレイデス、泉のニンフはナイアデスなど、さまざまな種類が存在しています。

ニンフたちは、美しく、神秘的で、不死的な存在として描かれ、しばしば人間たちの生活や物語に登場します。

彼女たちは、自然の力を司る神々の側に仕え、彼らや英雄たちと交流を持ち、彼女たち自身も美しく、優雅で、音楽やダンス、詩や歌といった芸術に優れているとされています。


ニンフたちは、ギリシャ神話の中で、ある種の神性を持ちながらも、人間たちに近い存在として描かれ、時には人間の恋人や妻、母親として登場することもあります。

 

彼女たちが登場する神話や物語は、愛や冒険、自然の力や美しさを描いたものが多く、ギリシャ神話の魅力的な世界観を形作っています。



切手は1947年オーストリア発行の「世界遺産切手」の中の一枚で、シェーンブルン宮殿の泉のニンフが描かれています。

 

 



切手は1997年オーストリア発行の「賢者と伝説切手」の中の一枚で、シュトルーデンガウ水のニンフが描かれています。

 

 



 

切手は2022年ノルウェー発行の「ヨーロッパ切手-北欧神話」の中の一枚で、森のニンフが描かれています。

 

 



 

切手は2013年ギニアビサウ発行の「絵画小型シート」で、フランスの画家ウィリアム・アドルフ・ブグロー(1825~1905)作の『ニンフたち』が描かれています。