医学アラカルト-14.世界三大毒キノコ-1.ドクツルタケ- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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世界三大毒キノコとは、ドクツルタケ、シロタマゴテングタケ、タマゴテングタケを指します。

この世界三大毒キノコのうち初回は、ドクツルタケ(Amanita virosa)を紹介します。

ドクツルタケは、北半球一帯に分布し日本でも見られます。

ドクツルタケは、猛毒のキノコで欧米では「死の天使」・「破壊の天使」・「殺しの天使」と呼ばれ日本においても死亡率の高さから、地方名で「ヤタラタケ」・「テッポウタケ」などとも呼ばれています。

このキノコは、シロオオハラタケやハラタケなどの白い食用キノコと間違えて食べて中毒を引き起こしています。

ドクツルタケはツバとツボがあるのが特徴ですが、素人が簡単には見分けられませんのでわからないキノコには手を出さないのが無難です。

キノコ狩りの名人たちは、必ずと言って良いくらい"白いキノコは絶対食べないように!!"と言います。

ドクツルタケの毒成分は環状ペプチドで、アマトキシン類、ファロトキシン類、ビロトキシン類、ジヒドロキシグルタミン酸などで、その毒はキノコ1本で1人の人間の命を奪うとされています。

中毒症状としては、腹痛嘔吐下痢が起こり、1日ほどで治まったかに見えるが、その約1週間後には肝臓や腎臓の組織が破壊され、劇症肝炎様の症状が現れ死に至ることがあります。

 


切手は1996年ギニア発行の「きのこ切手」の中の一枚で、ドクツルタケが描かれています。

 

 



 

切手は2012年エストニア発行の「エストニアのキノコ切手」で、ドクツルタケが描かれていますが、危険なキノコとしてドクロが添えられています。

 

 



切手は2022年ベラルーシ発行の「毒キノコ切手」の中の一枚で、ドクツルタケが描かれています。