「心臓は一生で打つ回数が決まっている」という都市伝説があります。
心拍数が早いと、心臓は疲労して脆弱(ぜいじゃく)になることが考えられます。
心臓が疲労するとダメージを起こす可能性があるので、早い心拍で何十年も生き続けるのはよくないでしょう。
そのため、結果的に「一生で打つ回数は決まっている」という俗説もあながち間違いではないのかもしれません。
公式な研究結果は現時点では存在しません。
心拍数には個人差があり、回数だけで「異常」とは判断できません。
しかし、安静時心拍が常に70以上ある人は要注意と考えておきましょう。
特に40代以上の仕事をバリバリこなしている女性は、さまざまな要因で心拍数が高くなりがちです。
心拍数が高いまま放っておくと、心臓が疲労して急死してしまうケースもあります。
そのため、普段から血圧計やFitbitなどのウェアラブル端末で安静時心拍を計測しておくのがおすすめです。
安静時心拍が高くなり始めたら、運動やマインドフルネスなどで身体をケアしてあげてください。
心拍数の正常値は、一般的に50~90未満と言われています。
しかし、心拍数の数値だけでは判断できず、血圧や不整脈などさまざまな観点から診ていくことが大切です。
ただし、安静時心拍があまりにも高い人は心臓への負担が高まりますので心拍数が高いと短命リスクも上がるといわれているので、運動やマインドフルネスなどを取り入れて心拍数を下げるように心がけましょう。
すなわち「心拍数を減らせば、寿命は延びるか」という期待を込めた仮説が生まれてくることも一理ありますが、残念なことに健康な人間集団を対象とした研究は今のところ存在しません
なお脈が遅く、1分間に50回未満である場合を「徐脈」と言います。
心臓の収縮に大きく関わる洞結節と心房結節に異常が起きると、脈が遅くなる「徐脈」と呼ばれる状態になる可能性が生じます。
徐脈は洞不全症候群と房室ブロックの2種類が存在し、特に房室ブロックは突然死の危険性があるとされています。
人間の成人の安静時の心拍数の正常値は、1分間に60~100回とされていますが、平均的には60~70回で、85回以上は比較的まれです。
哺乳類では、ハツカネズミの心拍数は1分間に約600~700回で寿命は2~3年、ネコの心拍数は1分間に約120~180回で寿命は約10~15年、ゾウの心拍数は1分間に約30回で寿命は約70~80年と言われています。
これらの動物の一生涯の総心拍数を計算すると、いずれも約10~15億回となることから、一般に心拍数が早い動物の寿命は短く、心拍数が遅い動物の寿命は長いと考えられます。
人間にもこの考え方を当てはめて、1分間の心拍数を約70回として計算すると、人間の寿命は約30~40年ということになりますが、これは縄文時代~明治時代前期の平均寿命の推定値とほぼ一致します。
現代のように人間が80歳まで生きると、生まれてからの総心拍数は約30億回に達する計算になり、これは他の動物の一生涯の総心拍数の2倍以上になります。
その主な理由の1つとして、栄養状態や衛生環境、医療の進歩など、様々な寿命に影響を与える因子が改善されたことが考えられます。
心拍数は高血圧、脂質異常、高血糖、肥満などの生活習慣病の存在と関連することが分かっています。
心拍数が多い人は、少ない人に比べて、心臓や血管の病気を発症する危険性が高く、死亡の危険度も高いというデータがあります。よくビックリした時に、“寿命が縮まる思いをした”ということがあります。
心拍数は、人間の心理状態に関連する自律神経の働きの影響を受けて変動するので、ストレスや緊張が続けば、心拍数が増加し、本当に寿命に影響することだってあるかもしれません(ただ1回ビックリしただけで、それが寿命に影響することは通常ありませんのでご心配なく)。
切手は1981年ギリシャ発行の「第15回世界心臓血管外科学会記念切手」で、心臓が描かれています。
切手は1978年ウガンダ発行の「世界高血圧月間記念切手」で、心臓が描かれています。
切手は1980年モロッコ発行の「心臓血管病医療切手」で、心臓とともに全身の血管が描かれています。
切手は1972年セネガル発行の「世界心臓年切手」の中の一枚で、心臓の模式断面図が描かれています。


