知識の扉-15.指紋の話- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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医学関係の仕事に携わっている傍ら長年収集した医学切手を使用して、医学関係の出来事を興味深くそしてわかり易く解説いたします。

指紋は、終生不変(一生涯変化しない)、万人不同(二人として同じ指紋は存在しない)という性質があります。

指紋には大まかに下記の4種類に分類されます。

1)渦状紋・・環状・うず巻状・二重てい形状などの隆線の左右に三角州を有する紋様で、日本人の約50%

2)蹄状紋・・蹄状線を含み、その流れの方向の反対側に三角州を有する紋様で、日本人の40%

3)弓状紋・・弓状腺で形成される紋様で、日本人の10%

4)変体紋・・渦状紋・蹄状紋・弓状紋のいずれにも属さない紋様で、日本人では1%以下

渦状紋・蹄状紋・弓状紋・変体紋の4種類があり、指紋は必ずこの4種類の中のどれかの形をしています。 

さらにこの4種類に右巻き、左巻きといったように細分化され全て合わせると20種類以上になります。

また指紋の種類の頻度は人種によっても異なります。

例えば日本人に一番多い渦状紋で40%ですが、アメリカやヨーロッパでは蹄状紋が一番多く60%となっています。

【おまけ】

世の中には極めて稀に、指紋のない人が存在します。

先天性指紋欠如疾患の人で生まれつき指紋が無い病気ということで、この病気は非常に珍しい病気の一種で、世界中で4つの家系しか確認できていない奇病です。



切手は1973年チリ発行の「インターポール50周年記念切手」で、世界地図の上に渦状紋の指紋が描かれています。

 

 

 




 

切手は1973年モロッコ発行の「インターポール50周年記念切手」で、インターポールの記章とともに蹄状紋の指紋が描かれています。

 





 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※インターポールとは国際刑事警察機構(International Criminal Police Organization:ICPO)のことで、国際犯罪の防止を目的として世界各国の警察機関により組織された国際組織です※