悲劇の生き物たち-10.アジアゾウ- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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ゾウはアフリカとアジアに2種が生息しています。

アジアゾウはインドゾウ、セイロンゾウ、スマトラゾウ、ボルネオゾウの4亜種が知られています

ゾウの仲間のアジアゾウは、アジアの13ケ国の熱帯から亜熱帯にかけて広がる森林やサバンナ、草原などに生息しています。 

アジアの各地には古くから、知能の高いアジアゾウを「使役ゾウ」として飼いならし、共に暮らしてきた文化があります。

文化の中で人々に親しまれ、時に神聖視され、共に生きてきた歴史は、アジアゾウという動物が持つ、大きな特徴となっています。

人による自然環境の破壊や、象牙を狙った密猟などにより各地で個体数が減少し、現在は絶滅危惧種に選定されています。

環境破壊によって食物が得られにくくなったゾウたちは、食べ物を得るために人里に出現し農作物を荒らしたり、建物や設備を壊すだけでなく、時に住民を死なせてしまうこともあります。

そのために人々はその報復や防除のため、罠や毒餌を使い、ゾウを殺すという悲劇の連鎖が生じてしまうのです。

世界自然保護基金(World Wide Fund for Nature:WWF)によると、アジアゾウは20世紀初頭に10万頭以上生息していましたが、現在は5万頭前後に減ってしまっています。



切手は1958年ラオス発行の「アジアゾウ切手」の中の一枚で、材木を運ぶ使役ゾウとして働くアジアゾウが描かれています。

 




切手は1986年インド発行の「コーベット国立公園50周年記念切手」の中の一枚で、インドゾウが描かれています。

 



切手は1986年スリランカ発行の「世界自然保護基金切手」の中の一枚で、セイロンゾウの親子が描かれています。