ギリシャ神話の中の医学-8.メドゥーサの頭- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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肝硬変が進行するとお腹の皮膚の静脈が膨れ上がり放射状にコブのような文様ができます。

これをメドゥーサの頭と呼びます。

この症候は門脈圧亢進症により肝不全などによる門脈圧亢進症において、再開通し、目視できるようになります。

本来臍帯静脈は胎児期に母体から酸素を含んだ血液を送る血管ですが、出生後速やかに閉鎖します。

メドゥーサの頭は、肝硬変や肝臓がんの兆候ととらえられています。

ギリシャ神話に登場するメドゥーサは、三人姉妹の怪物ゴルゴンの一人で顔は醜怪、頭髪は蛇、眼は人を石に変えてしまう力がありました。

英雄ペルセウスは、メドーサに鏡を向けてメドゥーサ自身を石に変化させて、首を切り落としてアテナの盾の飾りにしました。

切手は2000年イタリア発行の「イタリアの文化遺産切手」の中の一枚で、ペルセウスが退治したメドゥーサの首を掲げているの描かれています。

 

このペルセウスの像は、ルネサンス期のイタリアの画家・彫刻家のベンヴェヌート・チェッリーニ(1500~1571)の作品の像です。

 

 

 

 



切手は2012年日本発行の「星座シリーズ第二集」の中の一枚で、ペルセウス座が描かれています。

 


 

 



切手は1970年ソ連発行の「ソビエト美術館の外国絵画切手」の中の一枚で、捉えられたアンドロメダを助け出すペルセウスが描かれています。

この絵画は バロック期の画家ピーテル・パウル・ルーベンス(1577~1640)が描いたもので1639~41年かけて制作されたと考えられています。