膵臓に出来るがん即ち膵臓がんに罹ると約10%しか完治することができません。
膵臓がんも加齢とともに増加しますから予防、早期診断、治療に関する研究の重要性が近年益々高まっています。
膵臓がんは何故難治性なのでしょうか?
膵臓は胃の後ろ側にある横長の小さな臓器で、膵臓の形を検査するのは難しく、腹部超音波検査でも膵臓の全体を観察するのは極めて難しいのです。
そのことから腹部超音波、CT、MRI、超音波内視鏡検査といった画像診断を組み合わせて診断を進めていきます。
さらに膵がんの早期診断に有用な血液検査も現時点ではありません。
そのことがどうしても発見が遅くなり、発見されたときには手遅れとなっているケースが多いのが現実です。
また膵臓がんは周囲の正常組織への浸潤や、離れた臓器への転移が起こりやすいことがあげられます。
膵臓に出来たがんが数センチの小さな塊でも、周囲の血管やリンパ管にがんが浸潤し、これらの管の中を通って、肝臓や肺などへ運ばれ、新たながんの塊を作りその臓器本来の働きができなくなってしまうがん転移ことが多いのもこの理由のひとつです。
膵臓がんに有効な抗がん剤が少なく、膵臓がんでは他の臓器のがんに有効な抗がん剤がほとんど効果がなく、膵臓がんに有効とされる抗がん剤も膵臓がんを完治させることはできません。
膵臓がん発生の特定の原因は未だ解明されておらず、喫煙、膵臓がんの家族歴、糖尿病、慢性膵炎などがリスク因子となることがわかっています。
膵臓がんの初期は自覚症状がほとんどなく、気づいたときにはかなり進行していることがほとんどで既に手遅れ状態となっていることが大半です。
膵臓がんの症状としては、がんが進行するにつれ、みぞおちや背中の痛み、腹部膨満感、食欲不振、体重減少、全身の倦怠感などが現れます。
膵臓がんの10年相対生存率は、6.6%と極めて低いのが現実です。
因みに前立腺がん99.2%、乳がん87.5%、胃がん67.3%、肺がん33.6%似比較しても極めて低いことがわかっています。
切手は1972年フィリピン発行の「第4回アジア・太平洋地域胃腸病学会記念切手」で、消化器が描かれていますがこれには膵臓は見ることは出来ません。
切手は1974年ドミニカ共和国発行の「糖尿病根絶記念切手」で、ドミニカ共和国の地図の上に糖尿病根絶協会のマークとともに膵臓が単独で描かれています。
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