ノーベル賞物語-3.ノーベル賞にはなぜ数学賞がないのか?- | 血液の鉄人の医学と切手のサイト

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ノーベル賞は物理学賞、化学賞、生理学医学賞、文学賞、平和賞、そして経済学賞の6部門から構成されています。

もともとは経済学賞を除いた5部門でしたが、1969に経済学賞が新設され、計6部門になった経緯があります。

しかし、ノーベル賞には数学賞がありません、何故数学賞が無いのでしょうか?

これは万人の疑問です。

本来、ノーベル賞はアルフレッド・ノーベル(1833~1896)の遺言によって設けられたもので、ノーベル賞に数学賞がないのは、数学(数学者)に対して受賞することを遺言していなかったからです。

ノーベルが遺言の中で指示していたのは、物理学賞、化学賞、生理学・医学賞、文学賞、平和賞の五つの賞でした。

しかし、数学にはフィールズ賞というのがあり、1936年に設けられ、フィールズ賞は数学界のノーベル賞といわれています。

巷の俗説で、ノーベル賞に数学賞がないのは、

 
化学者ノーベルと数学者ミッタクレフラーが、美人数学者のソーニャ・コワレフスカヤを取り合ったから。

ノーベル賞に数学賞をつくったら、恋敵のミッタクレフラーが取りそうだったから、つくらなかった。

彼が生前ミッタグ・レフラーによって恋人を奪われたから。

等色々言われていますが、真意はノーベルに聞かないと分からないことです。

切手は1995年ドイツ発行の「ノーベル賞100周年記念切手」で、アルフレッド・ノーベルの肖像と彼の遺言書が描かれています。


 

切手は1971年マリ発行の「アルフレッド・ノーベル死去75年記念切手」で、アルフレッド・ノーベルの肖像の周囲に平和賞(鳩)、生理学・医学賞(アスクレピオスの杖)、文学賞(羽根ペン)、物理学賞(天秤)、化学賞(フラスコと試験管)の各5賞が描かれています。