クォン・サンウ『探偵なふたり』「オッチャン&モムチャン」コンビの第2作が観られるかもしれない… | 1・2・3woo クォン・サンウ ラブリンス(Kwon Sang Woo Loverinth)


 続編あるの?   ○




おはようございます~~



夜中にデサンくんが部屋に来て・・



お腹痛くて気持ち悪い・・・って 叫び



もの凄くもどしたし、ずっとトイレに入ってたよ・・・



病院予約したからもう少ししたら行って来るよ・・



大事に至らないと良いんだけど。。。 



ノロじゃないことを祈る。。。




では。。 『映画野郎』というFBより





【コラム一番星】
◆いいをじゅんこの『燃える!! バディ・ムービーの世界』

[※フリーライターいいをじゅんこが、歴史ある「バディ映画」という視点から新旧の傑作をとりあげ、ひとあじちがう映画の見方を提案するコラムです!]


■第135回:『探偵なふたり』(2015)

こ数回、刑事・探偵バディのプチシリーズになっちゃっている。意図したわけではないんですけどね。はからずも先週公開された新作にまたまた刑事バディが登場したので、もう1回おつきあい願いたい。

未解決殺人事件サイトを運営する有名ブロガーのデマン(クォン・サンウ)は、推理小説オタクでプロファイリングの才能があった。だが実生活ではジリ貧の漫画喫茶店長で、妻の尻に敷かれた情けない男。かつて親友のジュンス(パク・ヘジュン)と警察学校の試験を受けるも失敗。ジュンスが刑事としてつとめている署へ顔を出しては邪魔者扱いされていた。“人喰い鮫”と怖れられるベテラン刑事のノ・テス(ソン・ドンイル)は、うるさいデマンを毛嫌いしていた。

ある日デマンは先輩のヨンギュ(イ・スンジュン)の自宅で酔いつぶれ、朝になってヨンギュの妻が寝室で惨殺されているのを発見する。殺された妻とジュンスが親しかった事から、ジュンスが容疑者として拘留されてしまう。親友の危機をほっておけないデマンは、頼みこんでテスの運転手になる。

テスは警察大学出身のエリートながら、強引な捜査が仇となって左遷された身。出世したかつての仲間に疎まれ、2週間でジョンスの潔白をはらせなければ辞めろと宣告される。デマンとテスの凸凹コンビは、ぶつかりながらも力を合わせて入り組んだ難事件の捜査を進める。

映画出演4年ぶりというクォン・サンウのコメディ演技が光る。気の強い妻とゴミ出しや育児をめぐって大喧嘩しながら、しぶしぶ“イクメン”にいそしむ姿がリアルだ。しかしこの映画で何より好感が持てるのは、「バディ」イコール「イケメンコンビ」の幻想にとらわれていない事だろう。クォン・サンウはもちろんイケメンスターであるが、相棒はずっと年上のオッチャン、もといベテラン俳優。相手にいわばゲタをあずけて、クォン・サンウもカッコ悪い男の役に徹している。

推理小説オタクといいながらも、デマンが天才的な推理を披露するかといえば意外とそんなことはない。プロの刑事であるテスも同じ。むしろ地道な聞き込みや張り込みなどの泥臭い捜査手法に、ふたりは懸命に取り組む。事件は複数の殺人が絡み、ちょっと複雑すぎたりご都合主義的なあとづけもあったりと、推理ものとしては穴が多いのだが、推理ものと言うよりむしろ普通の警察捜査ものとして作られているので、逆にリアリティがある。

一応デマンは「シャーロック・ホームズの大ファン」という設定らしいが、だからといって彼をホームズ並みの天才プロファイラーにしなかったのは良い。ホームズの有名なセリフをデマンにひとこと引用させたり、漫画喫茶に貼ってある『緋色の研究』のポスターが一瞬ちらっと映ったり、というさりげなさが上品だ。『SHERLOCK』は韓国でも大人気で、おそらく人気に乗じた亜流も(日本と同様に)たくさん作られたのだろうが、少なくとも本作は安易に流行に乗っていない。

行動を共にするうち、人喰い鮫ことテスが実は家庭では妻の尻にしかれていることが発覚して、デマンは親近感をおぼえる。無口で強面の典型的な凄腕刑事というテスのイメージがガラガラと崩れ、キャラクターにふくらみが出るシーンであり、同時にそれまでのデマンとの上下関係も崩れ、ふたりが同じ悩みを抱えるただの野郎同士になる瞬間でもある。

バディ映画には、大きく分けて、はじめから親友同士のコンビの友情を描く「デフォルト型」と、犬猿の仲が親友になるまでを描く「カスタマイズ型」の2つに分類できる。本作は「デフォルト型」の典型だが、ふたりの共感ポイントが「孤独」とか「つらい過去」とかでなく「妻が怖い」の一点なのがユニークだ。少なくともわたしは今までこういうパターンは観たことがない。

ベテラン刑事のテスはアマチュアのデマンをバカにしきっていたが、この共感を境にしてデマンの話に耳を傾けるようになる。仕事では一匹狼のテスも、共に問題を話し合い、一緒に解決する相棒を持つ事の良さを感じ始めるのだ。そういう意味では、むしろテスの方がシャーロック・ホームズ的で、デマンはワトソン的な役割をふられているとも言える。

コンビの対立と調和をくりかえしながらクライマックスになだれこむ構成も、バディ映画の定石をしっかりふまえていて、エンタテイメント映画として楽しめる。エンディングは続編を予感させるようで、ひょっとしたらこの「オッチャン&モムチャン」コンビの第2作がいずれ観られるかもしれない。


『探偵なふたり』(英題:THE ACCIDENTAL DETECTIVE)
・2月20日(金)より、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次公開中!
・配給:CJ Entertainment Japan
・公式HP⇒http://tantei-movie.jp/

監督・脚本:キム・ジョンフン
出演:クォン・サンウ、ソン・ドンイル、ソ・ヨンヒ、パク・ヘジュン、イ・スンジュン、イ・イルファ、オ・ジョンセ、パク・ジュンミョン、他


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