前記事の棗繋がりで、骨董品の高級棗をご紹介します。
こちらは塗師・中村宗哲さん作の棗。
400年も代々続く塗師の家で、現在は13代目ですね。
茶道具の型物塗師さんですが、昔は蒔絵の家具なども手掛けていたようです。
中村家の蒔絵作品は、後桜町天皇即位の際の調度にもなりました。
中村家といえば、やはり棗。
3代目の宗哲が700点もの棗を手掛け、彭祖宗哲とも呼ばれました。
木地に漆を丁寧に塗り重ね、精巧な技術で製作される漆の品は
見ているだけでも歴史の重みとものづくりへのこだわりが感じられますね。
骨董品は作られてからおよそ100年が経過したものと定義されておりますが
中村宗哲の作品は、厳密には骨董品でなくても高値で取引されています。
オークションサイトや骨董品のお店などなど・・・
買取額も高いものとなりますので比例して価格もなかなかですが
一度覗いてみては如何でしょうか。

