久しぶりに自転車ネタですw
先日ユーラシアのハブをグリスアップしました。
ところがフロントハブの玉押しに虫食いが発生しており、現行部品で流用出来そうなもの(シマノHB-A450-F-CONE)を手配して交換することにしました。
届いた玉押しがこちら。
ベアリングの当たり面まで黒い玉押し。
切削後に黒染めしたのだと思うのですが、仮にもベアリングの転動面にこの処理はどうなんでしょ。
このまま組んでも、ベアリングのあたりがつけばその部分だけ研磨状態になり、使用上問題は無いと思うのですが、その分クリアランスが増えるし、摩耗分も出ることから頻繁に玉押しの調整&グリスアップを行う必要がありそうです。
そこで初期的なクリアランス変化を少なくするために転動面を磨いてみることにしました。
シールリングを外してボルトナット+ワッシャで軸を作ります。
これをドリルに咥えてコンパウンドで磨きます。
で磨くとこんな感じ。
表面に鱗状の痕が残っていますが、この痕が消えるまで磨くには相当削りこむ必要があるので、ほどほどのところでやめておきます。
2個とも研磨出来ました。
問題の虫食いが出た玉押しがこちら。
この当時(79~80年頃)の玉押しにはシールリングなんてありませんので、雨や砂埃は入りたい放題の構造です。
(まあ、あのシールリングが効果あるのかは??ですが)
この頃の玉押しはベアリングの転動面が黒染め後に研磨されており、
品質に対するメーカーの良心がうかがえます。(現在ではオーバースペックと判断したんでしょうね・・・)
ちなみに虫食いは片側の玉押しのみで、反対側の玉押しにはありませんでしたが、両方交換することにしました。
もちろんベアリングも新品を入手。
3/16ベアリング20個(シマノFHM810)です。
ハブにグリスを詰めてベアリングを片側10個ずつ入れます。
玉押しの調整は軸を回してゴリゴリせず、ガタがないように調整して完了です。
ハブスパナあると玉押し調整は簡単ですね~
昔(高校時代)は持ってなかったので、ハブの玉押し調整するのに10回ぐらい締めたり緩めたりしてました。