コンサート日記389(高関健×幻想×東京CPO) | チャーリーの音楽の旅 ~ゴールド金賞~

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ここのところ絶好調のTCPOですが、ティアラこうとうのシーズンファイナルはどうでしょうかウインク

 

 

 

 

2020年2月1日 

ティアラこうとう大ホール

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 

第60回ティアラこうとう定期演奏会

Cond:高関健 

Vc:岡本侑也 

(Vc:ピエトロ・ジャコモ・ロジェーリ)

 

【第1部】

チェロ協奏曲第1番 変ホ長調 Op.107  

(D.ショスタコーヴィチ)

第1楽章 Allegretto        

第2楽章 Moderato.Attacca

第3楽章 Cadenza.Attacca   

第4楽章 Allegro con moto

 

【第2部】

幻想交響曲 Op.14(H.ベルリオーズ)

第1楽章「夢、情熱」 (Rêveries, Passions)   

第2楽章「舞踏会」 (Un bal)

第3楽章「野の風景」 (Scène aux champs)   

第4楽章「断頭台への行進」 (Marche au supplice)

第5楽章「魔女の夜宴の夢」 (Songe d'une nuit du Sabbat)

 

 

 

久しぶりの岡本さんによるタコVc協からスタート~高関さんとは幾多の演奏を行っており阿吽のコンビグッ

 

もう彼に関して演奏は文句なしラブラブ貸与されている名器から奏でられる深みのある美音は表現力の極み虹

 

一筋縄ではいかないタコを大きな包容力と憂いを含んだ圧巻のカデンツァで歌い上げましたブラァボォビックリマーク

 

オケも適度な緊張感で寄り添いましたが特にひとりHrがVcに絡み活躍するこの曲はHrの演奏も注目にやり

 

岡本さんそしてHr&Timpご苦労様キラキラまた高関TCPOで今度タコVc協2を聴かせてくださいフラッグよろしくです

 

 

 

 

 

 

よくあるパターンが派手なだけで終わる幻想交響曲ですが、高関さんの深く鋭い譜読みから構築された今回の演奏は、見事にこの標題的交響曲の構造を浮き彫りにして驚異の演奏を披露しましたびっくり

 

曲の経緯や内容は有名なので割愛しますが、各楽章が心理学のパラノイア症状とリンクしており妄想MAX(被害妄想・誇大妄想・過激な攻撃性・ナルシズム・強烈な支配欲・サタニズム悪魔主義・色情性被愛型障害)~ヘクトールさんのパラノイア振りが痛快なため演奏も過激一辺倒になりがちですがバレエ

 

TCPO公式ツイッターから

 

 

よい意味で私の予想を裏切る高関さんの曲構築は、自身30はてなマーク回振ったというこの曲を予断を持たずあらゆる角度から再検討したようですねメガネ基本に(楽譜に)忠実ながら唸らせる説得力のある展開ラブ

 

外形的に目をひいたのはご覧のとおり第2楽章のHarpのセッティング目そして1stVnの横にVlaを配置音譜

 

Perでは2倍にばぁ~いでBassDr&Timpgaダブル攻撃ドンッもちろん舞台裏のカリヨンベルも2基設置ベル

 

さすがにフランス発祥のサクソルン属へと発展するビューグル系の楽器は採用せず正解かなウインク

 

 

 

無論カッコだけでなく見事に演奏効果を発揮して、これまで私が聴いてきた数々のライブでは聴こえてこなかったフレーズが(例えばベートヴェンのパロディとか・・・)聴こえてきて目からウロコ状態にヒミツ

 

そう余りにワープしたヘクトールさんの作風にこの曲がベトさんが死去してまだ3年~絶対音楽として交響曲が興隆を迎える時代背景をつい忘れていましたあせるそこはそれとしてまずは第1楽章から~うずまき

 

 

 

全体を予見させる低弦のザワメキからやがてライトモチーフのような恋人の主題が出現~おおGoodプレゼント各パートが表象する心象風景が次々と明確に打ち出されていく様にグイグイと引き込まれていきます競馬

 

第2楽章舞踏会で恋人を見かける主人公あせる華やかなワルツでダブルHarpがキラビやかに奏でますくつ流麗な弦のメロとともに色彩豊かなサウンドのなかに顔を出すモチーフがますます印象的に~サーチもうチャーリーさんはここでプチうるうるぐすん1&2楽章とも終わると心のなかでぶらぁぼぉぉ~富士山

 

第3楽章では破局を暗示する雷鳴が遠くに聞こえるなか、スイスの牛追い唄を二人の羊飼いが交わしますが舞台裏のObと舞台のE.Hrが絶妙な牧歌的雰囲気を醸しそれだけにコントラストがより強烈あしあと

 

 

 

第4楽章から第5楽章は簡単に言えば異様と感じるほどテンポが遅く、ジックリとひとつひとつを表現ニヤリ

 

なるほど行進曲とあるが快速にスキップして断頭台へと向かう死刑囚はいないよねDASH!公開処刑を行う広場には群衆が詰めかけラッパも鳴り響きますが、虚ろな主人公にはどこか遠くでの出来事のよううーん

 

フランス革命のジャコバン党が大好きだったギロチンあせるダブルBassDrの最後の一撃ドンッでThe Endおお~

 

 

 

サバトも非常にゆっくりとスタート~しかしシッカリと表現されたフレーズが各々独立的に存在感を示しながらも激しく振幅し有機的に絡み合っていきます~金管はもちろん野太い低弦までが咆哮クラッカー

 

断頭台でも同様でしたが金管の強奏も余裕ある柔らかいサウンドで、美しい響きと明確なコード進行を重視しているような指揮者の意思を強く感じるものでした花火指揮者の指示かもしれませんが~個人的にはもう少し1stTbを強く響かせたほうが好みでしたが・・・贅沢かなてへぺろ

 

そうは言っても幻想ですから地獄の釜でゴリゴリ擦りつぶされるようなTuttiでばく進し、最後の最後で満を持したように強烈なアッチェルをかけて爆発な追い込みでフィニッシュ流れ星ブラァボォォ~~拍手

 

いや~藤岡さんもツイッターでつぶやいていましたが、毎回高関さんには感服つかまつりますおねがいそしてよくオケもそれに応えて良演・秀演・名演を連発~次はイーモリ公でベトミサ感動巨編かな爆笑

 

 

 

 

P.S.雑感

いつもの自席(定期会員2F最前列19番)から入口へ降りていき、ソリストアンコールの貼りだしを待っていると、目の前を藤岡さんが通るのでツイこの前はリプライありがとうですと声掛けあせる

 

もちろん私の顔など知るわけもなく、いやいやツイッターよく拝見してますとお茶を濁して冷や汗ショック帰宅後に藤岡さんのタコ5のつぶやきをリツイートするとあまり間を置かずリプライがあり恐縮ドキドキ