朝のまどろみの中で短い夢を見た。
家を出た時には確かに握り締めてた、虹色に光るビー玉。
なのに、冒険の途中、気付いた時にはもう
手の中にもポケットの中にもなかったし
近くに落ちてもいなかったんだ。
それは二度と手に入らない大切なもので
なくしてしまった宝物のことしか考えられないのに
僕はただひたすら、前に進まなくちゃならなくて
来た道を戻れば落ちてるかもしれないから
それを捜すために引き返したくてたまらないのに
それが赦されないことなのも、何故か知ってて。
短い夢はここで終わり。
あの後の僕がどうしたのかは、僕自身もまだ知らない。