最近、いかに老いるかについて書かれた本がいろいろブーム!
「老いの才覚」は曽野綾子さん79歳の作品だし
「くじけないで」という本の著者、柴田トヨさんは98歳の詩人
今回読んだ「知的余生の方法」も渡部昇一さん80歳で出版された。
考えてみれば、80代、90代で本をまとめあげること自体すごいこと。
「いかに老いるべきか」迷える私にとって
先人の知恵に大いに学びたい!
「知的余生の方法」は、言わずと知れた30数年前のベストセラー、「知的生活の方法」
の続編というか余生版!
編集者をしている友人の薦めで読んでみた。
やっぱりこの本のキモは
第1章「年齢を重ねて学ぶことについて」にあると思う。
一言で言いますとね、「壮にして学べば、老いて衰えず」ということ。
働き盛りの時に目先のことだけ機械的にやっていないで
自分が一番興味がわくことを見つけて、毎日こつこつ勉強していけば
退職後も活躍できる。
さらに、この学ぶこと自体を「心から楽しむ」ことができれば、
退職していようがいくつだろうが「知的余生」を楽しく送れるということ。
友人などは、かなり以前から、ある歴史上の人物について
機会あるごとに調査して資料をまとめている。
退職したらまとめて本にしたいと常々言っているのだから
まさにもう「知的余生」は保証されたも同然だ。
私なども早く夢中になれる一生ものの趣味やテーマを見つけて(というか絞って)
充実した余生を送りたい。
心から没頭できる対象をいくつか決めて
こつこつ続けていくってことがこれからの課題だな~と改めて思います。
この本、他にもなかなかよいことが沢山書いてあるのですが・・
例によって、まったく納得出来ない点もありまして
たとえば、
「際立って高貴そうな顔立ちをしている女性がいるので
旧皇族か大名家の出身かと思い、聞いてみると違う。
いずれも保育しをやったことのある人だった。(中略)
保育園や幼稚園の園生を志した女性には、特別のホルモンが豊かになり・・」
何言ってんの?全然わかりません。先生のご趣味なのでは?
「電子書籍だけでは本当の知的な生活を送れる脳は作れない。
きちんと本を選び出し、カバーから本の扉を開けて読んでいるという行為が
読書の本道であり・・」
じゃあ、こういう人はどうなるんでしょうね?
裁断機で本を裁断してスキャナーでよみとって
わざわざ i-pad で読もうって人
って実はうちの棟梁なんですが・・・
こういう人は知的余生を送れる脳、作れますか?