このゲームは、第二次世界大戦のマレー半島の戦闘とビルマ戦線の2個のゲームを含んでいます。
ゲームシステムが他とは異なり、航空戦闘と陸上戦闘を同時に扱い、航空機は専用マップを用いて、地上支援や制空戦闘や敵航空基地への攻撃が再現できるようになっています。
戦闘は、ユニットの上に書かれたモラルと戦闘力を使用し、うまくモラル差を利用した戦闘システムに仕上がっています。
多少戦闘は、単純ではなく面倒な部分も多いのですが、地形とモラル差で戦闘を行います。非常に面白いのは、戦闘後の後退や戦闘後前進には、ダイス判定を行う点です。必ず前進や後退が成功しない不確定要素を含んでいます。
評価は、10点満点で
デザイン:地図盤は非常にきれいで、9点、少し地図盤の数字がみにくい。ユニットは、普通にきれいです。
プレイアビリティ:10点、図表類はきちんと整理され、ユニットの表記など詳細に書かれているのでプレイはしやすい。
歴史的再現性:8点、マレー戦で少し日本側の強さが目立ちすぎる。
ゲームでの展開の柔軟性:両ゲームとも、多少脇道への展開があるのですが、特にマレー戦は日本側の突進しかない点が難点ではあるが、英連邦側に進路予測はされやすいので、戦線の整理を覚えるのであれば良い題材となる。ビルマ戦は、日本側にかなり厳しい補給と戦闘ユニットの数の少なさによる戦線維持の困難さがあり、史実と同じといえばそれまでであるが、両軍ともこちらへ展開したらどうなるかを試せるのは面白い。
所感
ゲームのテーマとしては、かなりメジャーではあるが、エポック版などと異なり、空戦を考慮しないとならない、意外と空戦マネージメントがあるので、難易度は高めになる。航空部隊も名前付きであるがため、かなりマニア受けは間違いない。