2020年11月、LA空港から無事入国した後は、個人タクシーの送迎サービスでサンディエゴまで向かいました。

まずは住居も決まっていなかったので、アパートが見つかるまでホテルに滞在することにしました。当時はコロナ真っ只中。スーパーもレストランも何だか全てが暗い雰囲気だった上に、わかってはいたけれどもアメリカの容赦ない物価も手伝って、始まったばかりのアメリカライフの不安は更に増幅させられました。加えて、ホテルでの生活は本当に疲れました。特に小さい子供がいたので、食事やお風呂の不便さもあって輪をかけて大変でした。

コロナのせいもあったのか、住居については部屋の奪い合いで競争が大変厳しい状況だったようですが、幸い入国三日後くらいにアパートが決まり、その翌々日くらいには入居できたように記憶しています。企業留学制度で2014年に滞在していたときと同じアパートに入居できたのですが、周辺の環境や雰囲気をよく知っていたという点で、これだけは生活を始めるにあたって唯一の安心材料でした。

エージェントの方のご尽力で、電気やインターネットの開通などの生活面のセットアップも滞りなく完了しました。アパートの部屋で家族みんなで初めてゆっくり眠れた夜、まだベッドも布団もなくて背中が痛くなるような雑魚寝でしたが、それでも心の底からホッとしたことをはっきりと覚えています。