今年度に入って、息子は友達といくつかの学校のオープンデーに参加しているようです。つくづく思うのは「学校と受験生とのマッチング」の難しさです。

 

受験生は想像以上に狭い世界で生きています。

 

◯◯コースなら、△△高校か□□高校

偏差値◎◎で▽▽在住なら、■■高校

▲▲クラブに入りたいなら、◇◇高校

 

選んでいるようで、実は2択や3択(それも塾予備校が与えた選択肢)だったり、場合によっては1択のときも少なくありません。

 

親は親で、自分の数十年前の学校観や偏差値のイメージ、あるいは「いま」の学閥や通説で助言しようとしてしまって、話をややこしくしてしまいがちです。(わたしたちの「いま」が、現役中学生の未来で通用する保証はどこにもありません)

 

我が家としては、家庭や塾予備校の掌のうえで子どもたちがコロコロ転がされる状態になるのが嫌なので、周囲の声はともかく、自分の目でリサーチし、自分の頭で考えて決めなさいと言ってます。私にできるのは、たまに「本当にそうか?」と返すことくらいです。

 

学校選びは慎重にとは言いますが、何をもってマッチしているかという判断基準はなかなか難しいものです。自分の受験や就職を考えても、マッチングどうこうより、ご縁のあった学校・会社で自分を強制的に適応させていく、のが実態に近いです。

 

そういう意味では「どれだけマッチするか」というより「どのようにマッチさせられるか」のほうが大切かもしれません。

 

順応力、協調性、修正力…

彼らはどこの高校に入るにせよ、3年後には大学、7年〜10年後には社会生活が待っています。その場その場で適応していくことが求められます。

 

でも、馴染むだけでは駄目で、そこで自分ならではの「何か」を伸ばし、発揮しながら、豊かに人生を切り拓いていくことが大切です。

 

大谷翔平選手のような唯一無二の才能をもつ人間はそういません。人より少し秀でていると思っていたものですら、高校・大学・社会でさらに上をいく人間と出会い、簡単に鼻をへし折られるでしょう。そこらの凡才・中庸が、何を武器にして社会でサバイブしていくのか。

 

目の前の受験を通して「自分とは何者か」「豊かさや幸せとは何か」を問い続けてほしい。