あくまで仮の話だが、今の世の中が私利私欲に走らない世界になったとしたら、どうなるだろう?

そして、自分の得意なことや好きなことをしていても、食うに困らない世界だとしたらどうなるだろう?

手先が器用な人は物を作り、歌が好きな人は一日中歌を歌い、料理が得意な人は、一日三食どころか四食でも五食でも作るかもしれない。

子どもをあやすのが好きな人の周りにはいつも子どもが集い、絵を描くのが好きな人は夢中で筆をふるう。

そういう環境になると、自分の得意分野が見えてくるのかもしれない。

もしくは『好きなことに打ち込んでいいんだ』と思うのかもしれない。

仮にそういう環境になったとしたら、自分は何をするのだろう。

その時思い浮かぶ自分の姿が、『本当の自分』なのかもしれない。