こんにちは。
兵庫県三田市の広島のお好み焼きこのみのママです。
先日のお休みの日(30日)に映画を観てきました。
「あまろっく」
映画は結構久しぶり・・かも。
親しいブログ友さんの住まわれてる尼崎での物語。
尼崎のいろんなところが出てくるので、ここに住んでる人はいつも行く場所も出るかもね。
尼崎・・といえば、昔は煙突の並ぶ中小企業の工場地帯のイメージでした。
ここはほとんどがゼロメートル地帯で、よく洪水に襲われていたようです。
そのために作られたのが尼崎閘門(あまがさきこうもん)
昭和30年に日本初の水位調節を行うパナマ運河方式閘門を建設。
水位が異なるため、前後の水門を交互に開閉させることで船の航行を可能にする。
治水や、高潮の被害から守るという大事な役目もしてる。
尼崎閘門はロックゲートであることから、親しみを込めて「尼ロック」と呼ばれているそうです。
こんな水門があることは全く知りませんでしたから、勉強になりました。
さて、映画ですが、結論から言うととてもいい映画でしたね。
撮影場所が尼崎、神戸ということもあって、近所の出来事のように感じました。
町の小さい鉄工所の家族の話です。
いつも笑ってるお父さんと賢いが妥協を知らない協調性のない娘と優しいお母さん。
そのお母さんが亡くなって、お父さんが再婚、相手は20歳。
娘は39歳、仕事をリストラされて実家で居候状態。
家族だんらんを夢見るお嫁さんと、自分よりずーと年下の「義母」に戸惑い、かみ合わない共同生活。
そんな生活の中でも、お父さんは相変わらず明るい。
そのお父さんの口癖が
「お父ちゃんは尼ロックや」
「人生に起きることはなんでも楽しまな!」
でも、そのお父さんも奥さんとの死別、阪神淡路大震災で親族を亡くし、沢山の人の死を見てきた。
震災の時は何日も寝ずに家の下敷きになった人を助けたが、それ以上に助けられなかった沢山の人のことを思うと「なんで自分みたいなものが生きてるんだ」と自己嫌悪に陥ってた。
が、せっかく生きているのなら「何でも楽しまな!」と(もったいない)思うようになる。
だから、いつでも笑ってる。
最初は意固地になってた娘も、ケンカして言い合いしながらでも、徐々に距離が近くなってきた。
そんな時に、お父さんがジョギング途中での大雨のなか亡くなる。
残されたのは娘と妊娠がわかった若い奥さん(義母)
その時二人は人生の岐路に立つことになる。
娘の結婚話、お嫁さんの赤ちゃん、鉄工所のこと。
家族はもう二人しかいない。
今何が一番大切か‥を考えて決めたのが・・・・・
人は自己表現が上手い人もそうでない人もいる。
言葉はぶっきらぼうでも、心は言葉にない部分で隠れてるかもしれない。
本当の心(本心)を知るのは本当に難しい。
その、心の言葉を素直に言い出せたら、本当に仲良くなれると思う。
心がなく、信頼もなく、言葉も交わさなければ、ただの同居人。
血のつながりはなくても、心から相手のことを思い信頼できれば家族になれる。
そんなことを考えさせられる映画でした。
「あまろっく」ってなんのこっちゃと思ってましたが、奥が深かったわ。
全員関西出身のキャストで聞きなれた関西弁で、余計に身近に感じました。
特に江口のりこさんははまり役じゃあないかと思うほど上手い。
もちろん鶴瓶さん、中条あゆみさんも他の方も演技派ぞろい。
みなさん実際に「そんな人いるよね」と思わせられるほど自然に見えましたね。
久しぶりにいい映画でしたね。
映画・「あまろっく」 2024年4月12日兵庫県先行
4月19日全国公開
監督・中村和宏聡
出演・ 笑福亭鶴瓶、江口のりこ、中条あゆみ、
松尾諭、中村ゆり、中林大、高畑敦子 ほか
いつもありがとう。
今日も笑顔で!!