映画・「ドライブ・マイ・カー」 | 三田市のお好み焼きこのみママのブログ

こんにちは。

兵庫県三田(さんだ)市の広島のお好み焼きこのみのママです。

 

 

映画「ドライブ・マイ・カー」を観てきました。

 

 

映画「ドライブ・マイ・カー」は「第94回アカデミー賞」で国際長編映画賞を受賞。 

同作は、2014年に発刊された村上春樹の短編集「女のいない男たち」に収録された同名の短編小説「ドライブ・マイ・カー」を映画化した作品。


舞台俳優で演出家の家福悠介は、脚本家の妻・音と幸せに暮らしていた。

しかし、妻はある秘密を残したまま他界してしまう。

2年後、喪失感を抱えながら生きていた彼は、演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島へ向かう。

そこで出会った寡黙な専属ドライバーのみさきと過ごす中で、家福はそれまで目を背けていたあることに気づかされていく。

 

 

妻が急に亡くなった時の後悔を持ち続けながら生きる禍福。

車内で妻の遺したテープに吹き込まれた声を聴きながら、セリフを言う。

愛車サーブが一番の憩いの場所に。

 

演劇を上演するにあたり、専属のドライバーみさきを雇うことになる。

心地よい滑らかに運転をするみさき。

こういう運転をするようになったのは、ツライ母との過去があった。

 

 

彼女も人に言えない過去を引きずって生きている。

寡黙な彼女も次第に気持ちを開いていく。

喪失感を抱えた者たちがかすかな希望を見出だしていく・・

 

禍福が演出してる多言語演劇では、韓国、台湾、フィリピン、インドネシア、ドイツ、マレーシアからオーディションで選ばれたキャストが参加。

そのなかには手話で話す参加者がいた。

 

 

かつて、聴覚障がい者の映画祭に参加したことがある濱口監督。

そこではメイン言語は当然手話となり、濱口監督は外国人になったかのような感覚を抱いたそうだ。

また、その場で認識させられたのは「(手話者間では)手話=非常にスムーズにコミュニケーションが取れる言語」ということ。その光景を見ていると「ただ異文化交流をしているだけで、障がい者と健常者という捉え方をしているのは間違っているのではないか」という気がしてきたそうだ。

それ以降、手話が持つ魅力に惹かれたそうです。

だから今回、多言語演劇を取り扱ううえで、手話もひとつの“言語”としている。

ここは原作とは違っているようです。

 

この劇中に「生きましょう」ってセリフがあります。

人は何かしら後悔や人に言えないことを抱えています。

でも、残った者は生きていかなければなりません。

前を向いて、生きていきましょう・・と。

 

 

家福の愛車として登場する「サーブ900」は、もう一人の主役ですね。

ステキ車ですが、古い車だろうけど、どこのか気になってました。

スウェーデンの航空機メーカー「SAAB(サーブ」が1937年に設立した自動車部門のブランドで、当時は航空機のフォルムを応用した独創的なデザイン、機能が話題となった車ですって。

日本では80年代に輸入されて人気を博したが、2017年にブランドが消滅。

約70年の歴史に幕を下ろしている。

 

 

 

映画のラストシーンは、韓国で赤い車にみさきと犬が乗ってスーパーに行っています。

なぜ韓国なのか?

禍福とはどうなったのか?

この説明はありません。

でも、前に向いて生きていってるようにみえました。

 

 

 

映画 「ドライブ・マイ・カー」2022年3月28日公開

 

 

監督 濱口竜介

原作 村上春樹

 

出演 西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、岡田将生、パク・ユリム、ジン・デヨン、ソニア・ユアンほか

 

 

 

 

 

いつもありがとう。

今日も笑顔で!!