今回の夢と希望、陶芸をやってみたい、である。

陶芸。
例のグルグル回る轆轤(ろくろ、こんな難しい漢字だ)の上に、粘土を載せて、茶碗とかを作る作業である。
もう、高齢者が趣味でよく行うものである。

プロがやるときは、格好よく粘土が茶碗の形になる。
素人がやったら、すぐにぐしゃぐしゃである。

世間の人の「あたりまえ」が大嫌いなアマノジャクの筆者である。
「けっ、誰があんな年寄りの道楽ができるか」とか、思っていた。

でも、「ある技術を習得する」「あることができるようになる」という点では、ちょっとやってみたくなった。
やり方を教わり、見本と同じものを作り出す。
力の入れ具合、指の動かし具合で、随分差が出そうだ。
そのあたり、技術が必要になる。
感と経験も、付加されそうだ。

本当の意味で、高齢者の趣味としては楽しそうだ。

しかしながら問題がある。
出来上がった茶碗である。
名陶の作った茶碗ならば、価値はある。
しかし、普通の人が作った茶碗は場所塞ぎである。
もらった人も、困ってしまうだろう。

ハリソン・フォードが売れていない時、大工さんをしていたそうな。
その時作った家具などは、今はコレクターズアイテムで高値がつくとのこと。

普通のおじさんの作った茶碗は、絶対にそうはならない。
うーん。
板谷波山に習って、パリンと割ってしまうのが、得策かもしれぬ。

でも、心の修練にはなりそうである。