今日行ったファミリーレストランは、自動会計システムであった。

レジには係員はいない。

自分でレジにある画面の「会計をする」のボタンを押す。
すると画面には「レシートのバーコードを読ませてください」との指示。
読ませると画面には「割引券等のバーコードを読ませてください」との指示。
あるので読ませると画面には「ポイントカードのバーコードを読ませてください」との指示。
あるので読ませると画面には「この内容で間違いはないか確認してください」との指示。
「OK」ボタンを押すと「現金を投入してください」との指示。
現金を入れ、お釣りをもらい、印刷された領収書をもらって会計終了である。

これは、この手の機器に慣れている人には、まあ、何とかなる。
しかし、高齢者では無理である。

ああ、このようにして、時代に遅れてしまうと、レストランでも不自由さを感じることになるようである。

何だか思い出した。
50年前のSFの世界だ。
しかし、当時はもっとワクワクした。

実際、その時代に来たら、味気のない、人との接点もない、無味乾燥な眉村卓の描いた世界になっていた。
いや、もっと安っぽく安直で石田徹也の描くレストランの風景になっていたのである。

嫌な時代に来たものだ。