朝のCSで映画「ゴジラ対メガロ」がかかっていた。

どこでも酷評されることの多い映画である。

途中から見てみると、確かに特撮シーンでは、かつての映画で使われた映像の使いまわしが多い。

しかしながら、である。
このフィルム編集のつなぎが良い。

メガロが飛ばす光線を受け、メーサー殺獣光線放出車が火を噴くシーンなど、元の「怪獣大戦争」からの映像をきれいにつないでいる。
「サンダ対ガイラ」の林の中を逃げるサンダ(だっけ)を光線が当たるシーンも、見事に元の怪獣が見えない形で切っている。

その他、相当なシーンが、きれいに繋がっている。

メガロの飛ばした光線が、キングギドラが壊した遊園地をまた吹き飛ばすが、そのつながりもスムーズできれい。
これは、映画の編集のお手本にしてもいいくらいである。

さて、登場する子役の川瀬裕之君の名前に見覚えがあった。
映画「どですかでん」のホームレスの子であった。

黒沢映画から4年後である。
まあ、どちらもそれぞれ大変だったんだろうなぁと感じるのである。

まあ、どの映画でも、良いところはあるのである。
淀川長治さんの言葉を思い出したのである。