毎週日曜日にBS松竹東急で放映されている「江戸川乱歩の美女シリーズ」。

今回は「妖精の美女」。

ネタ晴らしはしないので、俳優さんを列挙。

フランス商社日本支社長・ロベール役の伊吹吾郎は「水戸黄門」の渥美格之進である。
大島家の次女・不二子役の由美かおるは「水戸黄門」のかげろうお銀だ。
ロベールの部下・浦瀬役の森次晃嗣は「ウルトラセブン」のモロボシダン隊員だ。
大島家の執事・三好役の藤村有弘は「ひょっこりひょうたん島」のドンガバチョ大統領である。
セシル役の山本リンダは「仮面ライダー」のライダーガールズだ。
フランス大使館員・ジョルジュ・ポワン役のジェリー伊藤は「モスラ」のクラーク・ネルソンである。
浪越警部役の荒井注は「ザ・ドリフターズ」だ。
おまけに天地茂の付き人だった宅麻伸がチョイ役で出てくる。
クレジットにはなかったが、来賓客の一人のオスマン・ユセフは「モスラ」のクラーク・ネルソンの手下である。

さあ、この中で一番怪しいのは、誰か。
一番腹に一物持っていそうなドンガバチョである。
この人の演ずるとどんな誠実な人でもインチキ臭くなるのである。

それから、次に怪しいのは、クラーク・ネルソン。
手下のオスマン・ユセフまで来ているのだから、これは怪しい。

ウルトラセブンも演技が拙くて、怪しい。

水戸黄門のご一統も、裏ではこんな悪いことをしていそうで、怪しい。

ライダーガールズのおねえさんも、きれいなだけで中身がなさそうで、何をやっていたんだか全くわからなくて、怪しい。

結果は、見てみれば、すぐわかるのである。

しかしながら、黄金仮面があのように長いお面になったのは、俳優さんの顔をきちんと隠すためであったか。

そして、浪越警部。
いつも思うのだが、困った中年おじさんを嫌味なくさらりと演じられるのは、凄いと思う。
今回は、パーティの席で燕尾服で登場。
良く合う衣装があったなと思うのだが、けっこう似合っている。

こんな昭和の意識をたっぷり抱えた世界観。
今はなかなか見られないので、ちょっと興味深い。

また来週も見るのである。