続けて、NHKBSを見ていた。
最近、デジタルリマスター、4Kフルカラーバージョンに作り直した「夢であいましょう」が流されていた。
坂本九の歌「上を向いてあるこう」が世界的にヒットした時の番組である。

今回は、前編ノーカットで放映してくれた。
九ちゃんの歌のシーンは良く流されるが、他のシーンは初めて見るものばかり。

愉快だったのが、藤村有弘の登場である。
藤村有弘、知らないよね。

「怪しげな某国人」役で、インチキ外国語をまくしたてるキャラクターのタレントである。
筆者たちの世代には、人形劇「ひょっこりひょうたん島」の大統領・ドンガバチョの声で耳に馴染んでいる人である。

この人がもう全開。
中村八大のバンドをバックに、「上を向いて歩こう」のインチキ外国語バージョンを延々と歌ってくれるのである。

それから、E・H・エリックや谷貫一たちのコントも、今、見ても楽しい。

で、当時は生放送だったというのだから、その緊張感は、50年以上経っても伝わってくる。

今はもう見られない藤村有弘の極上の芸を見られただけでも、幸福だったのである。