朝の連続テレビ小説「虎に翼」。

妻が言っていた。
「「虎に翼」って、あのアニメ「タイガーマスク」のレスラー養成機関「虎の穴」のモニュメントじゃない?」。

筆者にその発想はなかった。

例のアニメ「タイガーマスク」のオープニングの「虎だ虎だ、お前は虎になるのだ」というセリフとともに現れる巨大な虎のモニュメントのことである。

ちょっと調べてみた。

「虎に翼」とはネット上のimadasに載っている「会話に使えることわざ辞典」を引用すると以下の通り。
「(虎が翼をもつようなことになるとしたら) もともと威勢のよいものが、さらに威勢を加えることにたとえる。」
出典は、韓非子なんだそうだ。

ついでに、「虎の穴」を検索する(マニア向け書店の方ではない)。

Wikiによると以下の通り。
---以下引用---
設定
スイスのアルプス山中に本拠を置き、総本部には翼を生やした巨大な虎のモニュメント(魔神像)が建てられている。
禿鷲の翼と、蛇の尾を持つ虎の姿は、「虎の強さ、禿鷲の翼、蛇の狡さと執念」を意味する。
日本、アメリカ、インド、ブラジルなど、世界中のプロレスの盛んな国に支部がある。
ちなみに日本支部は東京の「国際貿易センター」の中にあり、「国際芸能/スポーツプロモーター・ミスターX事務所」を名乗っている。
アニメ版第28話で「虎の穴」の契約書が映るシーンがあり、これによると「虎の穴」の正式名称は「Tiger's Cave Wrestling Co., Ltd」。
(中略)

名前の由来
原作者・梶原一騎命名の「虎の穴」の名前は、イギリス・ウィガンに実在した「ビリー・ライレージム」(カール・ゴッチ、ビル・ロビンソンら幾多の名レスラーを輩出)の通称「Snake Pit」(蛇の穴)と、『後漢書』班超伝の「虎穴に入らずんば虎子を得ず」の故事に由来する。
---以上引用終わり---

そうか。
この記述には、韓非子の話ではなく後漢書「虎穴に入らずんば」が由来になっている。
原作者の梶原一騎先生も、「虎穴」の方に慣れ親しんでいたのではなかろうか。

さて、スイス・アルプス山中の「虎の穴」の魔神像には、蛇のシッポがついているのだそうだ。
今の「虎に翼」に登場する諸姉にも、狡さはわからないが執念はありそうである。

さて、よく見ていなかったが、傲慢な明律大学(仮名)の男子学生諸兄は「わきまえる」というセリフを使っていた。

これはあれ。
このちょっと後の昭和12年に生まれたラグビー大好き元総理のお言葉を引用されたのではなかろうか。
まあ、あの時代のこの感覚で、幼少の砌(みぎり)を過ごしたこの方なら、あの「わきまえる」という言葉は、普通だったのかもしれない。
当然今では骨董品になってしまうのである。

さて、事態はどんどん展開している。
続けてみるのである。