今回の大河ドラマ「光る君へ」。

毎回、ついていけずエスケープしたくなる古典の授業を、一緒に視聴している妻のアドバイスを受けながら、何とか視聴である。

今回は、出ました。
「香炉峰の雪は」のくだり。
雪の日に、中宮定子からこう尋ねられて、才気煥発な清少納言。
御簾をスルスルと開けて、雪景色を見せるという話。

筆者でも知っている所なので、足りないところは、妻の解説で理解したのである。

それから、今回は、紫式部の従者の乙丸(矢部太郎)と道長の従者の百舌彦(本多力)。

もう、庶民の代表。
千年前の世界は、彼らの視座によって、現代の筆者たちの茶の間に伝わってくるのである。

さて、百舌彦役の本田力。
どんな人かと思ったら、上方の「ヨーロッパ企画」という劇団にいた人。
朝の「趣味の園芸」の紙芝居をやっているチームである。
これは、凄い人たちである。
NHKの学校向け番組によく出ている劇団で、50年前のテアトルエコーのいた位置にいることになるか。

そして、柄本祐。
藤原道長で、光源氏に擬せられるキャラクターになってしまった。
当代一の美男子枠である。

ご母堂である泉下の角替和枝さんは、いかに思われているか。
同じ俳優として「生きていれば、道綱母を演じたかった」とか、思っているかも知れない。

そして、御父君の柄本明。
親にして演技の先輩としてダメ出ししたくても、美男子役の経験がほぼ皆無なので、何も言えず。
草刈正雄に助言を頼んだ、とかいう話があったら、面白いのである。

また来週も妻の助言と輔弼の下、見るのである。