東京回想、東京都内の消えた学校。
新制の都立高校の次の学校である。
機械的に区の順番で進めていく。
ここからは豊島区の消えた高校である。
まずは都立池袋商業高等学校である。
統合された定時制高校の場合、統合された新しい学校のある区のところに書いていく。

【学校名】
都立池袋商業高等学校。

【統合時の所在地】
北区滝野川5丁目57−37(現・東京国際フランス学園)。

【消滅年】
全日制:2004年。
定時制:1999年。

【消滅事由】
全日制:都立牛込商業高等学校と統合。
定時制:都立城北高等学校全日制・定時制課程と北園高校・赤羽商業高校の各定時制課程と統合

【統合後の後継校】
全日制:東京都立千早高等学校。
定時制:都立桐ヶ丘高等学校。

【前身学校等】
以下の歴史をたどっている(wiki等より)。

1948年 都立第四商業新制高等学校の池袋分校(定時制)として西巣鴨中学校内に設立。
1950年 都立第四商業高等学校池袋分校と改称。
1960年 文京区西青柳町7に移転。
1962年 全日制設立。
1963年 北区滝野川-62に移転。
1999年 定時制課程閉課。
2004年 全日制課程閉課、廃校

【跡地利用】
東京国際フランス学園。

【コメント】
東京回想・消えた学校。
豊島区の続きである。
次は、都立池袋商業高等学校である。

Wikiにあった「東京都高等学校の廃校一覧」を参照して進める。

この学校は、Wikiに記述はなく、後継校の正式サイトには、一言程度しか書かれていない。
この学校は、資料は少ない。
なので、図書館の「都立高校沿革」という本を参照した。

以下のことが分かった。

この学校は、終戦直後の1948年に、第四商業高等学校の池袋分校として設立されている。
その後、1960年に護国寺のそばの西青柳町に移転。
1962年に全日制課程が設立されて、1963年に北区滝野川に移転。

この後、約半世紀程度、滝野川の地で商業を学ぶ生徒たちを輩出していったのである。

この学校も、2000年代の都立高校「改革」により、閉校となる。
1999年に、定時制課程が都立城北高等学校全日制・定時制課程と北園高校・赤羽商業高校の各定時制課程と統合。
城北高校跡地に設立された昼夜間定時制(3部制)総合学科の東京都立桐ケ丘高等学校となっている。

2004年に、全日制課程が都立牛込商業高等学校と統合。
牛込商業高校の跡地に進学型専門学校(進学型商業高校)の東京都立千早高等学校が設置されている。
そして、2004年に閉校となっている。

これから先もこの地で有為な人材を輩出し続けて行ってほしいのである。

元の場所の位置を確認する。
場所は分かりやすい。
西側が埼京線、北が石神井川、南は東京ガスの敷地を挟んで国道17号線(中仙道)。
埼京線板橋駅から北東に600mほどのところ。
古い写真を見ると、中仙道沿いの東京ガスの敷地には、巨大なガスタンクが建っていた。
ほとんど梶原一騎原作のスポ根漫画の扉絵の風景である。

この学校の跡地は、その後、東京国際フランス学園になっている。
早乙女愛だったら、似合いそうな学校である。

しかしながら、この学校も公式サイトやWiKiの後継校のサイトには、この学校の記述はほぼない。
同窓会のサイトもない。

書かれていないことから、いろいろ類推するしかないのだろう。