東京回想、東京都内の消えた学校。
新制の都立高校の次の学校である。
機械的に区の順番で進めていく。
大田区の消えた高校の続きである。
次は都立南高等学校である。
統合された定時制高校の場合、統合された新しい学校のある区のところに書いていく。

【学校名】
都立南高等学校。

【統合時の所在地】
大田区中馬込三丁目11番10号(現・都立大森桜台高等学校)。

【消滅年】
2005年。

【消滅事由】
他高に統合のため。

【統合後の後継校】
都立美原高等学校。

【前身学校等】
Wiki等の記述:
1963年 開校。
2005年3月、東京都立大森東高等学校、東京都立南高等学校が統合により都立美原高等学校となり廃校。

旧ホームページの記述:
1958年 東京都立南高等学校定時制課程設置。
1963年 全日制普通科9学級開設(男女同数)。

東京都公立高等学校副校長協会会報42号(平成26年)の記述:
昭和38年(1963年) 大森高馬込分校(定)は南高として新設。

都立大森高等学校ホームページ沿革の記述:
昭和24年(1949年) 東京都大田区入新井町、大田区立入新井第一小学校内に、入新井分校を併置する。

【2024.03.17訂正】
「都立高校沿革」1990.より。
1948年 都立鮫洲新制高等学校大森分校、入新井第一小学校内に設置。
1949年 都立鮫洲新制高等学校大森分校、廃止。
1949年 都立大森新制高等学校入新井分校、入新井第一小学校内に設置。
1950年 都立大森高等学校入新井分校に改称。
1958年 都立大森高等学校入新井分校、廃止。
1958年 東京都立南高等学校定時制課程設置。
1963年 馬込に移転。東京都立南高等学校全日制普通科を新設。

【跡地利用】
都立大森桜台高等学校。

【コメント】
東京回想・消えた学校。
大田区の続きである。
次は、都立南高等学校である。

Wikiにあった「東京都高等学校の廃校一覧」を参照して進める。

この高校は、Wikiに記述があった。

開校年と閉校年は、わかった。
その他、いろいろ検索して、以下のことが分かった。
同校旧ホームページを見ると、1958年に「南高校定時制課程設置」と記述されている。
そして、1963年に「全日制普通科9学級開設(男女同数)」と記述されている。

東京都公立高等学校副校長協会の会報には、「昭和38年 大森高馬込分校(定)は南高として新設」と記述がある。

ちょっと矛盾がある。

ここからは類推である。

どちらにしても、この高校は、定時制高校から始まったということ。
そして、都立大森高等学校の馬込分校が、南高等学校に変わったと想定できること。

時期やタイミングは、詳細調査である。

また、大森高校ホームページの沿革を見ると、1949年に「東京都大田区入新井町、大田区立入新井第一小学校内に、入新井分校を併置する」と記述されている。

この大森駅のそばの入新井分校が、馬込に移転したのではなかろうかと言う類推もできる。

全ては類推。
後で詳細は確認である。

どちらにしても、1963年から全日制を開設したこの学校は、40年間この地で運営されていたようだ。

そして、この学校も2000年代の「都立高校改革」で大きく変わって行く。
大森東高等学校と統合となり、廃校である。
後継校は、単位制高校である都立美原高等学校である。

そして、南高校の跡地は、都立大森桜台高等学校が入っているのである。

美原高等学校や大森桜台高等学校のこれからの発展に期待するのである。

場所を確認する。
都営地下鉄浅草線の終点である西馬込駅から北西に600mほどのところ。
周りは閑静な住宅地である。

【蛇足】
結構「消えた学校」の歴史は、なかなかすぐに判明しないことが多い。
この高校も、まだ不明点がある。
継続して調べるのである。

【2024.03.17の訂正】
都立中央図書館に図書館に行き、「都立高校沿革」という本を調べた。

そして、この学校の沿革を抜粋して、追記した。
同校旧ホームページの記述と大森高校のホームページの記述が正確であった。