今回の夢と希望、オスプレイに乗ってみたい、である。

アメリカが開発した回転翼が可変する垂直離発着機(VTOL)である。

垂直に離発着できるヘリコプターの機能と、プロペラを前に向けて推進する固定翼機の機能を切り替えることのできる機体である。
両方の良いところを兼ね備えているいいとこ取りの飛行機なのである。

どうやったかと言うと、両翼の端に上を向いたり前を向いたりできるプロペラエンジンを二つ付けたのである。
飛び立つときにはエンジンを上に向けてヘリコプターのように離陸。
空中に行ったら、エンジンを前に向けて、普通のプロペラ機のように前に推進して飛ぶ。
着陸するときには、またエンジンを上に向けてヘリコプターのように着陸する。

確かに、一度乗ってみたい。
どんな乗り心地だか、試してみたいのである。

政治的、経済的、文化的、歴史的な背景は置いておいて、純粋に技術的な面として乗ってみたいのである。

実はいいとこ取りをすると、積載量とか、乗り心地とか、両方の良い点が削られることになる。
また、構造的に不安なところが大きな問題点になる。

何しろ、飛行中はずっと稼働させておく必要のあるエンジン自体が上や横に動くことになる。
言い換えれば、機体本体に普通の飛行機にはかからない大きな負担がかかることとなる。

軍用機としての特殊な用途としては有効かもしれないが、民需は多分なさそうである。

そんな危なっかしい飛行機である。
すでにアメリカ本国では生産中止になるとかならないとか。

なので、全部博物館に入る前に、機会があれば一度は乗ってみたい。
水中翼船と同じで、不思議なキメラ感を持つ乗り物だと思う。

離陸時から垂直飛行への切り替え時の動きやエンジン音の変化も聴いてみたい。

ただ、乗っている時の墜落だけはしてほしくないのである。