NHK-BSで、ドラマ「アイドル誕生・輝け昭和歌謡」を視聴。

1970年代初めのテレビ番組「スター誕生!」を中心に、それに関わる作詞家、作曲家、プロデューサー、歌手たちの心の動きを描いた作品。

主に阿久悠と都倉俊一、酒井正利の姿が中心に描かれていた。

内容は、見て頂けば、1960年代以前の生まれなら、そのまんますんなりと肌感覚で理解できるもの。

で、見てて感じたことを箇条書き。

・酒井正利がそのまんま。
ソニーの酒井正利(三浦誠己)が、見事にそのまんま、本人だった。
姿かたちもそうであるが、その魂を写し取ったような動きには、驚かされた。
ほんと、そのまんまだから。

・ピンクレディーの踊りがきれいすぎ。
今の女優さん(山谷花純、中川紅葉)がミーとケイとなり、「ペッパー警部」のふりをフルでやってくれた。
あー、うまい。
うますぎる。
当時のあの二人のダサさ(褒めてます)、イモッぽさ(賞賛してます)が見事に消され、完璧な「ペッパー警部」になっていた。

腰の動き、お尻の動きが、今のダンスの修練をたっぷり積んだお姉さんたちの動きになっていた。

あの頃のミーちゃん、ケイちゃんの動きを演技で真似するのは、物凄く難しいのかも知れない。

・山口百恵役はホリプロだった。
山口百恵役の吉柳咲良さんは、ホリプロ・スカウトキャラバンで見いだされた人とのこと。
やはり、この枠は、ホリプロ枠なのだろう。

それから、気になったこと。
セリフで「テレビ東京」と言っていたけれど、この時代は1970年代前半。
まだこの局は「テレビ東京」ではなく「東京12チャンネル」だったはず。

もうそのあたりも、時代考証がきちんと入らないと、正しく描けなくなったのだろうか。

もう一回、再放送があったら見たい作品である。