東京回想、東京都内の消えた学校。
新制の都立高校の次の学校である。
機械的に区の順番で進めていく。
次は都立上野高等学校一橋分校(通信制)である。

【学校名】
都立上野高等学校一橋分校(定時制)。

【閉課程時の所在地】
千代田区東神田1丁目12−13。

【消滅年】
2006年。

【消滅事由】
閉課程のため。

【統合後の後継校】
-。

【前身学校等】
市立第二中学校。

【跡地利用】


【コメント】
東京回想・消えた学校。
千代田区の次は、都立上野高等学校一橋分校(通信制)である。

Wikiにあった「東京都高等学校の廃校一覧」を参照して進める。

この学校も、いろいろな経緯があるようである。
都立上野高等学校は、もともと東京市立第二中学校。
北野大教授が卒業されている学校なんだから、立派な学校、下町の名門校である。

この学校には、1948年に通信制課程が設立されたようだ(高校のサイトの「沿革」より)。
そして、この学校にも、今世紀の初めくらいの都立高校の制度の大改革が行われる。
2005年に、通信制課程は一橋高校に移転となる。
(上野高校のサイトの「沿革」には、「都立上野高等学校一橋分校」という記述はないが、Wikiの「廃止となった都立高校」の項にはこの名称で書かれているので、こちらに準拠。)
そして翌2006年に閉課程となるのである。
(この前年度2005年に一橋高校は、全日制を閉課程にし、単位制の昼夜間定時制及び通信制課程が開校している。)

と言うことは、一年間だけこの学校名は存在し、在籍していた通信制の生徒さんたちは、そのまま一橋高校の通信制に移籍したのだろうか。

そのあたりは詳細不明である。

【蛇足】
前回も書いたが、一橋高等学校は、大変に懐の深い高等学校である。
いろいろな前身校をもとに成立し、途中からも他の学校の改変期の定時制や通信制の課程を引き受けている。
とても奥の深い学校である。

本当に卒業生やその知り合い、地域の人たちもこの歴史と伝統のある学校が好きで愛しているのではないかと感じられるのである。

【蛇足の蛇足】
最近、さまざまなものの擬人化が流行っているらしい。
軍艦とか、刀剣とかを、人間になぞられるお話をよく聞く。

都立高校もこれをやったらどうなるか。
歴史と伝統を背景にしたキャラクターは、意外に地域性や個性を表現してくれるかもしれない。

「人の顔は履歴書」という言葉がある。
すると学校の歴史から、その擬人化はできそうだ。

するとこの学校は、さまざまな苦労を重ねた故に慈悲深い心を持ったキャラクターに描かれそうである。