朝、と言っても10時台のバスである。

 
この時間帯の乗客のほとんどは、高齢者や身体の不自由な人たち。
 
「社会的弱者」という言葉は、勝手な定義付けで嫌いである。
 
でもそんな言葉を思い出してしまう風景である。
 
すべての人が自由に移動できる社会、自由に生きられる社会が、結果として、幸福な社会と思うが、いかがなものだろうか。
 
バスは陽光の中をひた走り、筆者を職場へと誘いつつあるのである。