奈良井宿~鳥居峠~藪原宿


道の駅「奈良井木曽の大橋」を見て、再び奈良井宿の町並みを抜け高札場跡から鎮神社に参詣して、鳥居峠越えです。この峠は菊池 寛の「恩讐の彼方に」の「中の茶屋跡」があります。峠を越え藪原宿を目指します。

                    野仏や秋日輝く木曽路かな


幾山河越えて


木曽路十一宿の案内板


幾山河越えて


木曽檜で作られた太鼓橋 「奈良井 木曽大橋」 橋脚を用いない木橋としては日本一との事。使用した檜材は樹齢250年~300年の木曽檜。五~六軒家がゆうに建つと云う贅沢なものだそうです。


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奈良井宿にり入り宿場を前に北の坂道を上がると旧道に残された杉並木の道に出ます。


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昼なお暗い杉並木の古道の脇に苔生した二百地蔵が八幡神社の脇に並んでいます。


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宿場に戻って先を目指します。 ここは 旅籠 越後屋

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旅籠 伊勢屋 軒を支える猿頭の様子がよくわかります。撮影ポイント人気NO1です。元脇本陣兼下問屋です。


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朝の町並みは静かですが、一日の始まりの生活臭が街道に漂い始めます。





幾山河越えて


二階の出し梁の屋根を支える波型の桟木は猿頭とといわれ、吊り金具で固定されている様子を見る事が出来ます。

幾山河越えて


宿場には火災に備え、生活用水を兼ねて水場を設け火災対策を講じています。一杯、喉を潤して先に進みます。


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復元高札場跡 

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高札場の太政官の告示


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鎮神社

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郷土資料館     前庭の清邨句碑・    お六櫛つくる夜なべや月もよく

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旧中山道は道の右端の階段を上がって鳥居峠を越える道を辿ります。入り口の石には左上がる鳥居峠右下がる奈良井と刻まれています。


幾山河越えて


綺麗な石畳の道が続きます。

幾山河越えて


途中の見晴台から奈良井宿を木立の間から眺められます。



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真正面の山が両側から迫って落ち合った所が峠です。幾筋もの沢に架かる橋を渡ってゆきます。


幾山河越えて


中の茶屋跡  菊池 寛 の「恩讐の彼方に」の舞台になった茶屋です。青の洞門へのスタートとなる地点。

茶屋前の沢は葬り沢と云われ武田勢と木曽勢の戦いで、武田の戦死者で沢が埋まってしまったと云われています。


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旅人の安全を願った地蔵や碑がひっそり佇んでいます。


幾山河越えて


連続する九十九折の道から振り返ると、並行する山並みから山道の傾斜がきついのが分かります。

幾山河越えて

中利茶屋跡。前面の碑には   皆無事に詣で帰るや六根寿々し


幾山河越えて


峠は昨日の冷え込みで薄っすらと雪を被っていました。


幾山河越えて

標高1197mの峠は楢川村と木祖村の境界です。

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峠には 明治天皇御蹕所の碑が建っています。旧国道と明治道の分岐となっています。


幾山河越えて


峠から左に明治道のを辿ります。入り口には「熊除けの鐘」が吊るされています。鐘を鳴らして入ります。


幾山河越えて


峠の正面には真っ白に化粧した御岳山が神々しい姿を見せています。


幾山河越えて


天然記念物の子産の栃の木。 


幾山河越えて


伝説の栃の幹の空洞は大人でもすっぽり入ってしまいそう奥行きのある大きさです。

幾山河越えて

急斜面の山肌に多くのトチノキが生えていて木祖村天然記念物指定の碑が建っています。

幾山河越えて

天空に広がるトチの枝振りは落葉して見事な全容を見せています。


幾山河越えて


峠の中間にも「熊除けの鐘」が吊るされています。薮原に下るまで3箇所に熊除けの鐘が設置されていました。


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明治道と旧道の合流点。木曽義元が戦勝祈願して建てた鳥居が峠の名の由来との事。

幾山河越えて


御岳信仰の石仏や碑が沢山たっています。


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御岳遥拝所から、御岳を望む。


幾山河越えて

御岳遥拝所から見る御嶽山をズームアップ。


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真正面の嶺の上に白く輝く御岳を望めます。木曽路は全て御岳信仰と谷底の路です。


幾山河越えて


薮原の宿場の町並みが眼下に望める峠には句碑や石仏が多くたっています。丸山公園です。

訪れた人々の句の投稿箱も設置されています。


                 嶺は今朝今年の雪や木曽の秋


              雲ならば動きもせふに山桜


              ゆきしろし夜はほのほのとあけのやま



幾山河越えて


句碑から下がったところにある「御岳手洗い鉢」 。この上に義仲戦勝祈願の硯水があります。


幾山河越えて

          そして 芭蕉の句碑二つ・・・


             木曽の栃うき世の人の土産かな


             雲雀よりうへにやすらふ高嶺かな


幾山河越えて

唐松の葉の落ちた明るい日差しが差し込むふかふかの道を下ります。眼下には木立越に薮原の集落がみえます。

幾山河越えて

小さな野仏がいつも旅人を見守ってくれていますねぇ。

幾山河越えて


判読し難い苔むした碑が沢山ある前を通り行きます。


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三番目の(熊除けの鐘」を過ぎると、再び石畳の道になります。

落ち葉が積もって滑りやすいです。まして真冬の凍った雪道での上り下りは気を抜けませんねぇ。


幾山河越えて


鳥居峠越えの浮世絵はその表現も見事に往時の姿を彷彿させますねぇ。


幾山河越えて


峠を抜けると明るい街道に出てきます。国道19号を横切り、藪原宿への道を辿ります。


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天降社のオオモミジ  すでに紅葉も終え枯れ枝の姿のみです。


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明治天皇御膳水。 水場が程よい地点に設置されています。


幾山河越えて


飛騨街道街道の分岐点


幾山河越えて

JRの線路伝いに下って来て、ガードの先を上がると薮原神社です。

幾山河越えて


藪原宿に入ります。


幾山河越えて


過去、何度もの大火に見舞われ、防火目的で作られた防火高塀跡が宿中央に残っています。


幾山河越えて


薮原はお六櫛の生産地です。軒先には逆光で良く見えませんが、たばこの看板の上の庇に大きなお六櫛の看板がぶら下がっています。


幾山河越えて


お六櫛問屋の店構え。          


幾山河越えて


宿はずれには高札場跡は赤ポストと民家となっています。


幾山河越えて


途切れ途切れの旧中山道からJR薮原駅に回ってみました。鉄道の下を瀟洒な地下道で抜けます。


幾山河越えて


綺麗な駅舎です。駅前の句碑・    あふも駅詇るるも駅いわし雲


明治43年9月竣工の駅舎で、開業100年の古い歴史を持っています。2面3線の簡易委託駅となっています。


幾山河越えて

駅から再び旧道に戻って先に進むと、静態保存のD51の238号機が一里塚跡の碑と共にデンと構えています。


幾山河越えて

かつては本線を驀進してした折のやぶはら駅の標識と一緒のD51238号機の雄姿。機関区木曽福島も表示。


幾山河越えて


D51の運転席からの画像です。


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薮原宿から宮ノ越宿への道筋を辿ります。旧道は分断されてしまっています。廃道からは木曽川に架かる国道19号、JR中央本線の鉄橋と廃道となっても優雅な姿をみせる旧道の橋を三位一体の風景としてみることができる。


幾山河越えて


木曽川の断崖を抜ける吉田洞門の脇の遊歩道を辿ります。


幾山河越えて


宮ノ越の宿に近づくと、今まで余り見られなかった綺麗な水田の風景が開けてきます。


幾山河越えて


旧道は崩落の危険があるので、国道のトンネルを抜けるよう案内していますが、猛スピードで走り抜けるトラックや排気ガスが堪らない。其の侭国道を横切って旧道に入ります。


幾山河越えて


旧道は二車線、追い抜き禁止の黄色の線がはっきり残っていますが、道の両脇からアスファルトを突き抜けて木々が芽を出し、道を覆いつくそうとしています。この様な木曽川沿いの旧道を歩み抜けると、再び国道19号に交わり宮ノ越宿へと入って行きます。

                                                            つづく