福島宿~上松宿~須原宿~野尻宿

木曽路の踏破の最終段階です。福島宿から馬籠宿まで二日の予定で木曽福島駅から歩き始めました。

道筋には多くの句碑や文学碑が建てられています。

どの宿も集落も木曽路はどこまで行っても谷底の感を更に認識させられました。


       山蒼く暮れて夜霧に灯をともす

                   木曽福島は谷底の町  太田水穂

幾山河越えて


福島関所の西門からの福島宿に入る道を見上げる。国道が取り付けられる前の時代では、街道を歩んで来ると必然的に関所の中に入ってしまう仕組みなのですねぇ。

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崖屋造りの家。 木曽川の崖にせり出した家が立ち並んでいます。


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福島宿の上の段地区では卯建をあげた町屋などが並び、宿場町の雰囲気が残されている。

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豊富な湧き水はどの街角にも見られる。


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高札場跡 枡形の急坂のところにある。

幾山河越えて


国道19号と明治43年中央線開通の折につくられたトンネルの交わっている所では旧道は途中消滅しているので、トンネルを潜ります。

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旧中央線のトンネルを抜けて行きます。

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神戸集落の御嶽山の遥拝所からは今は御嶽山を見る事が出来ません。遥拝所から暫く歩くと、真っ白に雪化粧した大きな御嶽山を仰ぎ見ることが出来ます。

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沓掛観音堂のある一里塚

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木曽の桟。


幾山河越えて


    朝日影にほえるみねは猶晴れて

             たによりかけむきそのかけはし   木曽八景・桟の朝霞


幾山河越えて
         かけはしやあぶないところにやまつつじ


              桟や水へとどかず五月雨   


     むかしたれ雲のゆききのあとつけて

               わたしそめけん木曽のかけはし   子規文学碑


幾山河越えて
                  桟や命をからむ蔦かずら    芭蕉句碑


幾山河越えて
桟温泉がわからの木曽川の流れ。


幾山河越えて

上松宿・宿場町はみな枡形を備えています。


幾山河越えて

玉林院境内の黒松の老木四本は天然記念物に指定されています。


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玉林院の鐘楼山門・ 明和3年(1766年)創建の指定化財


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上松小学校のある所は、寛文5年(1665年)に設けられた尾張藩の「上松材木役所跡」檜一本首ひとつと言われ山林管理や川並の取り締まりをしていた陣屋跡です。ここには藤村文学碑・茂吉歌碑・・・・・・。


         山は静かにして性をやしなひ 

              水は動いて情をなぐさむ 洒落堂之記より 藤村 藤村文学碑


         駒ヶ岳みえそめゆるを背後にして

                小さき汽車は峡に入り行く     茂吉


幾山河越えて


立場茶屋のたせやと蕎麦屋の越前屋


       名物のそばきりよりも旅人は

               むすめに鼻毛のばしやすらむ 


          十辺舎一九は蕎麦屋の娘を見て 続膝栗毛・木曽街道で野次さん喜多さんに言わせている。


幾山河越えて


今は民宿のたせやと越前屋の間の坂を下ると「寝覚めの床」です。


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蕎麦屋の越前屋は坂を下った国道19号と臨川寺に面して今も営業しています。

寿命そば越前屋ゆかりの人々の名が書き出されていて、多くの人が立ち寄った様子ですねぇ。


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屏風岩・蓮華岩など柱状・方状摂理の岩や甌穴が見られる木曽川の景勝地です。


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河川敷にはここに残る浦島太郎伝説をモチーフにした美術公園になっています。

ここで採掘された御影石を用い、語り継がれてきた「浦島太郎物語」を題材にして空 充秋によってつくられたものです。
川の上の臨川寺境内には 芭蕉句碑 ・ 昼かほに昼寝せうもの床の山


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寝覚めの床は長年掛かって浸食された花崗岩の姿です。


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竜宮から帰った浦島太郎は300年もの時が流れたのを知り、途方に暮れてさ迷ううちに木曽のこの地が気に入り釣りに明け暮れていた。

そして竜宮で貰った神書の長寿延年の薬法で里人に売っていたが、里の猟師と話している時、玉手箱を開けてしまい立ち上がる煙とともに、あっという間に浦島は300歳の老翁になってしまったとさ・・・・・。


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再びたせやと越前屋の間の坂を上り旧道に戻ります。


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街道の脇には上松の町の天然記念物指定の幹周り4.1mの巨大な桂の木があります。

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街道を見下ろすように赤石山脈の山々が雪化粧し始めた美しい姿を見せています。


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石畳の道をてくてくやってくると国道19号に合流し、すぐ左手の中央線の鉄橋の奥には木曽八景・小野の滝・


小野の瀑布 ・ 名にたてる木曽の麻衣染めなして

                雲井にさらせ滝の白糸


       落ちかかり岩もぶっさくいきほひは

               山賊のもつをのの瀧なれ   十辺舎一九


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上松は木曽檜の集散地として、今でも木曽檜の半分が集められている。


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やがて、旧道は民家の前を通り・・・・・・・・


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線路脇の草むらの小道に変化した中山道を下り、中央線のガードを右に潜り抜けてゆきます。

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川沿いの集落をつなぐ優雅な吊橋が木曽川に架かっていました。


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JR倉本駅・・・・・この辺りの駅舎の名所案内は空木岳(2864m)中央アルプス主峰駒ヶ岳への縦走路となっています。

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集落の中を通り・・・・・・・


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曲がりくねった道を下りてきて・・・・・・・・・


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中央線の危険ですから渡らないでください・・・と警告のある線路を横切るとそこには鯉の養殖池が広がります。


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そして丘の上には大きなエドヒガンザクラが聳えています。村の天然記念物指定との事です。

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やがて、水舟の里・須原宿に入ります。


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坂を上り詰めるとJR須原駅

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須原駅は須原一里塚跡です。幸田露伴も褒めた木曽須原名物・「桜の花漬」はここでしか買えません。


              すばらしいぞえ須原の桜

                  つけてにえ湯のなかで咲く   須原ばねそ


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脇本陣兼問屋跡の西尾家

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本陣跡

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元脇本陣・西尾酒造  酒造り三百年伝統の酒蔵 蔵元 木曽のかけはし

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             寝ぬ夜半をいかにあかさん山里は

                 月いつるほどの空たにもなし   子規碑

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古い町並み・庵看板「三都講」の古い看板をかけた旅籠柏屋


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鍵屋の坂(須原宿の枡形)で古い家の間を水が流れ、両側に道がある江戸時代の宿場の元風景、他では見られない・・・・・・との事です。


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水舟が据えられ静かでゆったりと穏やかな宿場の風景です。


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定勝寺門前の大きな水舟


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臨済宗妙心寺派の定勝寺は国の重要文化財に指定されています。


         木曾の須原で自慢のものは須原ばねそと定勝寺   須原ばねそ

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本堂・庫裏・山門何れも桃山建造物として国の重要文化財指定を受けています。木曽三大寺の中で最古刹です


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鶴亀蓬莱庭園・鶴と亀を表現した庭園だそうです。

庭園様式は桃山時代から江戸初期の石組み庭園様式・・・・。



木曽七福神布袋尊霊場であもある・・・・・・・

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須原ばねそ・・・・定勝寺建立の頃(約600年前)から盆踊り唄として唄い踊られてきたもので、「よいこれ」「竹の切り株」「須原甚句」の3種類あり、楽器を用いない地唄でこれらを総称して須原ばねそというのだそうです・・・・・・。



岩出観音堂。木曾の清水寺といわれ崖の中腹に美しい懸崖造りの観音堂。本尊馬頭観音。文化10年(1813年)の建築です。

木曾の三観音(岩出観音・伊奈川村、岩垂観音・日義村、丸山観音・開田村)



創建文禄2年(1593年)の天長院のマリア地蔵

子どもを抱き、紐が十文字になっているところからマリア地蔵と呼ばれている、子育て地蔵だそうです。


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JR大桑駅


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ホームに出たら丁度急行列車が入ってきたので、急いでシャッターをきる。



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木曽路はすべて山の中である。・・・・一筋の街道はこの深い森林地帯を貫いていた。  (夜明け前より)


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JR野尻駅


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旅籠 廣田屋 野尻宿はこの前の高札場跡前の東のはずれ、西のはずれの屋号を持つ家の間、七曲のくねくねとうねった上り下り多い宿場です。


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本陣跡


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野尻の七曲りといってくねくねと外敵を防ぐ街道仕様の宿です。






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町境の橋を渡って急坂を上り十二兼の集落に入ります。

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うっかりすると間違えそうな道です。右の道を辿ります。

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十二兼の柿其峡は南目覚めと呼ばれている綺麗な渓谷です。今日はここで間もなく日没です。

幾山河越えて


先ほど通り過ぎた十二兼駅から再び木曽福島まで戻ります。

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明日はまた十二兼駅まできててくてく馬籠宿を目指します。


















幾山河越えて 幾山河越えて