改造してるミンコタの55マクサム、
点検もかねてモーター部を分解清掃しました。
作業に自信がないならば、何度も写真撮りながら分解がおすすめ。
組み立てる時、部品の向きや、配線の位置確認に役立ちます。
ペラを外し、モーターを分解します。
このボルトは、インチサイズだと思いますが、8mmのレンチで大丈夫です。
もちろんピッタリ合うレンチを推奨します。。。
長いスルーボルトの根元にゴムパッキンがあります。
純正ゴムは、弱くてすぐ切れるので、ホームセンターで売ってるOリングに交換します。
安いし丈夫、数倍長持ちします。
ボルトを抜いたので、簡単に分解できます。
エンドハウジング中心、シャフトが通ってるパッキンをチェック。
パッキンの内側、ゴミが詰まっていたら、分解清掃します。
変形しないように、マイナスドライバーなどでモーター側から押して外します。
古いグリスを掻き出し、溢れるぐらいまでマリングリスを入れます。
モーターコアを抜いて、コミュテーターを清掃。
自信がないなら、研磨したりせず、ウエスで拭き取るだけにします。
接点の隙間に汚れが詰まっていたら、楊枝やカッターの刃で取り除きます。
これ重要だけど、くれぐれも接点部を痛めないように細心の注意が必要です。
多少黒くなってましたが、今回は研磨しませんでした。
モーター本体奥のブラシに手が届きますので、汚れを拭き取ります。
ブラシ接点はデリケートなので、注意してください。
異音の原因になります。
配線は、目視で判断出来ます。
皮膜が溶けたり焼損したり、銅線が変色していたり、異常があればカットして再接続です。
1箇所でも焼損していたら、他の接点も同時に焼けている場合もありますので、モーター・ヘッドカバー・ペダル、3箇所ともチェックです。
同時に、接点の緩みもチェックもします。
トルクスレンチがあれば、ブラシを固定するハウジングが外せますので、モーター奥の配線も目視出来ます。
トルクスレンチは、星型のレンチで100均でも買えます。
配線焼損が判明しても、自分で再接続出来ないならば、業者さんへ相談してください。
圧着工具でしっかり接続しないと、発熱して発火します!
組み込む場合は、基本的には分解の逆手順。
まず本体中心部のブラシ間にコアを差し込んで、それからアウターを被せていきます。
この時、アウターの強力な磁石に引き寄せられ、コアがブラシから外れる事が多いので、コアをしっかり押さえながらアウターを差し込みます。
アウターには、上下と前後の向きがあります。
アウターの外側に5mmぐらいの「-」刻印がある方が、下側(フィン側)になります。
アウターを組む時、パッキンにシリコングリスを塗ることを忘れずに。
最後に、エンドハウジングを被せボルト締め。
エンドハウジング外周のパッキンと、ボルトのパッキンにシリコングリスを薄く塗ります。
ボルトを締める時は、一旦仮締めして、実際にモーターを駆動させ、センターを出してから本締めが理想です。
ズレたまま組むと、異音が発生する場合があります。
組み上げ後、陸上で試運転しましたが、多少モーター音が静かになった程度でした。
ブラシとコミューテーターを研磨すれば、もっと静かになりそうです。
ヘッドカバーとペダルは、スムーズに動くか確認です。
ヘッドカバー内のギア、ペダル内のワイヤープーリーは、マリングリスでグリスアップします。
もし3/16インチの六角レンチがあるなら、シャフトの中間にあるボルトを緩めます。
インナーシャフトとアウターシャフトを固定するベアリング、ここもマリングリスでグリスアップします。
ペダル下の調整ネジでワイヤーを緩めると、作業しやすくなります。
このベアリングは、グリス切れで錆びる事が多く、スムーズに方向転換しなくなるので、ぜひレンチ買ってください。
L字の3/16インチ六角レンチ単体なら、500円程度と思います。
グリスアップ後、ワイヤーを再調整して終了です。
これぐらい分解メンテすれば、不具合もなく快適に走ります。
私は、消耗品を交換しながら、このエレキを20年も使用しています。