あこがれの職業って何でしょうか?
 

IT企業、ブロガー、youtuber、スポーツ選手、お笑い芸人、女優、歌手、料理人、美容師、医者、看護師、ホテルマン、消防士、登山家

いろんな夢がありますよね。

このなりたい職種の中で「介護士」って一度でも出たことがありますか?
皆無だと思います。

なりたい職業のほとんどはテレビ、雑誌、画像で取り上げられたキラキラしている職業ばかり。

じゃあ美容師って全員キラキラしてるの?
いやいや、給与は安いし長時間労働、指名取れて自分の店もってやっと普通になれるくらいです。
ならば、お笑い芸人たら馬鹿でも稼げる!いやいやテレビに出てる人はほんのごく少数、吉本興業には6000人以上登録されていますよ。
食えないし楽ではない。テレビに出てる人のみです。
 

じゃぁ、介護?

テレビに出てる介護って事件も多いし汚かったり大変そうだから嫌だな。

って多くの方が勘違いすると思います。
確かに、稼いでも40万円ほどでしょうか。
実態を知らないので変な噂ばかり経ちます。まあ、立場的に弱いので一概には言えませんけど。

 

ちょっと質問。

嫁にするならどんな人?
料理が上手な人、見た目がいい人、子供にやさしい人、笑いがある人、趣味が合う、自分と性格が合う、両親とうまくできる人
旦那にするならどんな人?
上記の人+稼げる人

 

将来在宅介護を推進するにあたり、

「両親もしくは自分の介護ができる人」
というキーワードが入ってきてもおかしくないです!

 

料理や、笑い、趣味、や稼ぎは日々生きている生活の中でスキルアップは可能です。しかし介護は日々の暮らしに入ってくることはそうない事案です。でも実際は一番大事な要項なんです!
なんで若くても料理ができる人がいるのでしょうか?
それは飲食店などでバイトしたり自炊したりするからです。

笑いはテレビ見たりみんなとの会話、趣味も経験、稼ぎも努力。知らず知らずのうちにずーっとやってきてる行動だからです。

 

介護は学習や生活の一部に含まれていません。

高校生くらいから初任者研修程度の学習はみんな修了し、英検や漢字検定などど同レベルの認知度になればどう変化するでしょうか?

道行く人への気遣いや手助け、人に対する思いやりを学び感じられる感性が育ちます。

 

益々増える高齢者。外国人に頼れない現状の仕組み。マーケットは広がり稼げるはずの事業なんです。

そしてテレビでもイケメン俳優と女優がスーパードクターならぬスーパー介護人としてテレビに出てもらう事を切に望みます。
 

 

段差がないバリアフリー、室内温度が24時間常に一定、湿度もキープ、洗濯も食事も風呂も歯磨きも着替えもすべてサポートしてくれる。
そんな女王様や王様みたいな暮らしをしてると、あっという間に転落します。

 

まず、オールバリアフリーで生活すると危険はないものだと判断し足元や周囲を警戒せず行動してしまいます。

日本は四季があるのに一定の室温に保たれてることが不自然。汗もかかないので食事や飲み物を受け付けなくなります。

心機能も使わないと衰えます。

 

一方怪我したらすべて施設の責任になる。そうしたリスクを考慮し「安心安全事故させない」ようにせざる言えません。

そして人間の機能が著しく低下するのです。

 

ある幼稚園では、うちの幼稚園では怪我もするし喧嘩もする、泥遊びもするし竹馬にも乗る。バク転の練習もするので絶対怪我します。良いですか?とご両親にサインする幼稚園があるそうです。子供たちは生き生きと、普通の園児より能力高く、そして親御さんは幼稚園任せではなく自己責任を持つようになります。

 

そうしたことは介護施設にだって一部当てはまっても良いのではと思います。
酒たばこはOK。運動するし裁縫するので怪我するかも。外出するので風邪ひくかも。
恋愛して喧嘩するかも。言うこと聞かない場合説教したり怒るかも。

ラーメン屋行きたい焼肉が食べたいって言うのでたまにはOK出すかも。


そのくらいOKにしておかないと、お父さんお母さんは楽しくありません。
サービス提供者は楽しく生き生きと仕事できません。

超安月給で働いていますんで。
かといって当たり前ですがいい加減にはしませんよ。

介護事業者になりたいと目指してる人はそれなりに志があるんです。
看護師と同様の志があるんです。
給与1/2ですが。

 

「カリスマ介護人」が誕生し、誰もが憧れる高給取りになってほしいんです。。。

 

 

大手介護事業社であれば大丈夫だろう、という考えは危険です。

 

施設入所費用が2千万円を超える場合、毎月の利用料も30万を超えるため会社の収益もある。
その分人件費や他諸費用に使えるのでゆとりを持った人材とそれなりのプライドがあるスタッフが揃う。

入所される方もそれなりの人なので失礼があってはいけないと緊張した作業になるので不安は少ないでしょう。

 

無料の施設はどうだろうか。ただで入所できるのでハードルは低い。その分圧縮されるのは部屋の広さや人件費です。

部屋は普通でも入所者人数が多く、食事時の共有部分では狭くて食事はぎゅうぎゅう。

決まった時間に大勢の方がいるとなんだか生活感がないのも難点です。

昔の介護のような施設ですね。
ただニーズがあるので満床のに近い稼働が続いています。テレビCMでも流れるので安心感が持ててしまいますね。。(ほんと??)
入った人はもう戻るん場所なんてありません、最後までその場所で暮らすんです。
生かさず殺さずが施設の思い。残念ながらビジネスなんでここは仕方ないですよ。

 

大切なのはどんなスタッフがいるのか。
施設長次第でその施設は変わります。

スタッフも変わります。

同じサービスでも対応の仕方で印象が変わります。

同じ「おはよう」の言葉でも、目線を合わさず投げ捨てるのか温かく発するのか。
利用者様は敏感に感じ取るものです。この事は認知症の方でも感じています。(認知だからと適当なサービスをする人も多い)

 

スタッフをよく見ること。

家族は確認できません。

施設内で雇ってる場合、その施設長はなかなか文句言えません。

やめてほしくないからです。(新たに募集し雇い入れるのもコストがかかる)

ですので、施設とサービス提供会社が別になっている物件を選ぶべきです。
施設運営者が介護者に対し的確に指摘できるからです。
そのような業態をぜひ選んでください。

 

 

介護サービスは時代とともに変化します。

 

昭和初期、介護サービスというものはなく、住み込みのお世話係のように付きっ切りでお世話していました。
付き添い看護婦や住み込みお世話とも言われ、稼ぎは結構よかったといわれています。

昭和25年ころからは付き添い看護を認めない完全看護の制度が発足します。
そのため看護する人材が確保できなくなり、1958年に基準看護と名称が改められ、標準的な看護制度が発足しました。
付き添い看護は1997年に法改正に伴い完全撤廃され、付き添い看護者は家族が見守らなければいけない状況に陥ったとされています。
現在の在宅介護は美香氏のように3世代同居ではなくなり、独り暮らしの両親を介護するのは困難を極め、老健などに入所します。その老健も介護度3以上でないと入所できず、また6カ月以上は入所できないのでまた一人暮らしの自宅に戻らなければいけません。
仕方なく大金を払い高齢者住宅に入居せざる負えない状況です。

お金が足りない人は市区町村の制度により在宅ケアになります。この在宅も家族の手続きがないとまともに受けられないのが現状。
家族がいないと受けられるサービスも受けられず、孤独死へと向かうのです。

 

現在、国の方針は施設にあづけるのではなく「在宅」を推し進めています。
今までの暮らしのまま最期を迎えることは良いことですが、どのような環境で生活しているかがポイントとなっています。
介護の業界では過去の画一的なサービスではなく「そのひとらしさ」を重きに置く方針です。

さて「その人らしさ」って何でしょうかね。

在宅介護の中では食事提供や清掃、買い物洗濯などの「生活介護」と、歯磨き、入浴、排せつなどの「身体介護」に分けられます。

今まで通りの生活を尊重するのはわかりますが、食事についてどうのこうのと言ってくる介護者もいます。また、身の回りの物を清掃する際も様々なこだわりがありそれに応じなければいけません。

これが現在の「その人らしさ」です。

今までの生活が良くないから状況が良くならないわけであり、改善する方向に向かうには食や生活環境を変えないと、事故や体調に影響が出ます。
志高く介護の世界に入ったにもかかわらず、あまりのわがままさにやめてゆくヘルパーさんもいるそうです。

少々立ち位置が低すぎでは?と感じてしまいます。

僕(しもべ)ではないんです。

いるものといらないもの、安全なものとそうでないもの、偏りなく食べるべきもの、飲むべきものを提供する。そして理解してもらう事が大切な要件です。

今まで大切にしてることをヒヤリングし改善し、新しい生活の風を導入する。各事業所がこだわりをもってサービスすることが大事かと考えます。

「ラーメン」と言い同じカテゴリーでも様々な味や個性があるように、

こだわりと個性を持った事業所とそれを選択できるプラットホームが必要ですね。

 

 

介護のお金は一体どのような仕組みになっているのだろうか。

儲かる介護とその裏で

介護を受けた場合下記のような自己負担になっています。

1割自己負担

要支援1 5,003円

要支援2 10,473円

要介護1 16,692円

要介護2 19,616円

要介護3 26,931円

要介護4 30,806円

要介護5 36,065円

様々なサービスは単位計算になっており、1円につき1単位のサービスを受けられる。

自己負担が1割なので業者は一人当たり×10倍の報酬が入ります。

闇の業者は3畳程度のドヤ宿舎に老人を入れ、サービスすることで、3畳で一人当たり30万円程度もらえる仕組みだ。

さらに生活保護費(住宅扶助)も受け取れるので約7万円程度。

サービスと住居費合わせて毎月37万円の報酬となる。

みなさんは、えーーー!ひどいところに押し込むんだなぁ。最悪な業者だ!

と思われるかもしれませんが、そうした老人の方は残念ながら、もう行く当てがないんです。

アパート借りれないし、保証人もいない。ましてや施設に入る手続きもわからないし予算もない。

そうやって断れられるのです。

 

従業者の報酬

従業者は生活介護、身体介護のサービスを行い給料をもらいます。

身体介護は1900円、生活介護は1300円前後の時給となります。

1日8時間20日勤務の月給で換算すると24万円~30万円

そこから税金等引かれると20万円から25万円程度でしょうか。

ボーナスや成果報酬もないのでこれ以上の収入を得ようとすることは不可能です。

看護師は30万円~50万円

不動産業界は18万円~300万円

数字だけ見ると魅力的なのは後者ですね。

 

介護従業者の入れ替わりは激しいそうです。

各個人個人のニーズや要望に応えなければならない(入居者目線と言われている)ので、精神的ストレスが多いのでしょう。

また、身体介護においても肉体的なストレスが加算されるのかと思います。

従業員が辞めるとすぐに新しいスタッフを入れなければなりません。

食事や介護は生命にかかわるので1日の休みも許されないんです。

常に若干余分な従業員が必要なんです。

 

どうやって募集するか。

主に介護サイトです。

介護サイトへの登録は無料ですが、問い合わせ毎費用が発生します。

1問合せ約2万円。

業者は親切で電話で相談に乗ります。電話越しに3‐5社に問合せを手助けしてくれるので希望者は楽。しかも無料。

業者はその瞬間10万円ちゃりーんなんです。


介護業者は明日にでもスタッフほしいので2万はしょうがない。

面談の日、面接予定者は来ないんです。
何社も募集かけてるので他のどこかが先に採用すると必要なくなるので来ないんです・・。

面接に来るのは3人に1人とのこと。

それでも問合せ費用は支払います。

 

大手の介護業者であれば微々たる経費ですが、個人でやってるFC業社は痛手。

経費がかさむので廃業する業者も多いとのこと。

志高く介護業をやっていても、従業者や代表者が高齢になり仕事ができないケースも多いんです。

 

いまいち評判が悪い介護業界に光を当てるには

世の中にはカリスマモデル、カリスマ美容師、カリスマ掃除など様々なカリスマが存在します。

介護においてもカリスマヘルパーが誕生し、こんな仕事やってみたい!って思ってもらえることが必要です。

また、言語に関しても。

外国人でも来てほしいが日本語が分からない、書けないなどの弊害があるとのこと。

であれば「介護業者が英語話せるようになるべき」です。

記入する書類各種も英語で記載、またはチェックボックステンプレートですぐに翻訳確認できれば何の問題もなしです。


 

土楼という暮らし方はアジア最古のシェア型住宅

歴史

12世紀から20世紀にかけて建てられてきた土楼(客家キャッカ)。2008年にユネスコ世界遺産に登録されてからは、観光地として人気が高い。
1573年ころ明王朝時代、村は盗賊から家族を守るためにこのようなつくりの建物で暮らすようになった。
この暮らし方が2000年まで続いていたことに中国家族のきづなの強さが伺えられる。

建物の作り
円形状に作られているものが主。風水を用いて綿密に選ばれた地に構造物は立っている。
木の骨格を厚い土壁で塗り固めた強固な造りで、外部からの侵入を防ぐため入口は1つしかない。
円形の建物の中央には広場や集会場がある。1階は炊事場、食堂、トイレ。2階は倉庫。3階から上は住居となっている。
室中は家族ごと仕切られた部屋があり、水回りはない。居室の広さは9畳程度の個室になっています。
円形状になてるゆえにどの部屋も同じ形大きさに整えられている。これは、土楼に住む全ての家族が平等に暮らせるよう考案されたものだ。
最大で57家族300人が暮らす巨大なコロニーだ。

暮らし

この建物の中は全て同じ血縁関係が住んでいる。建物内では、結構式、葬式、お祭りもすべて行っていた。

同じ一族と暮らしているという安心感、支えあいができる空間。そうした共同生活が完結しているがゆえに450年近くたった今でも暮らしが保てているのだろう。
居室内にトイレやシャワーがない故に現在は若者の住人は少ない。シニア中心型のコロニーだ。
現在、空いている部屋は整備され宿泊できる観光所として成り立っている。中国の方は商魂たくましいと感心するばかり。少しの不便なら観光客であれば我慢できる。その不便さも旅行者にとっては良き思い出になる。

450年も前からあったシェアハウスだった
一族で同じ生活空間に住み、1階の炊事場で食卓を囲み、各々は3階4階の9畳の部屋で就寝する。
土楼の世界はまさにシェアハウスであった。
近年は高齢化が進み、年配者が多いが、観光地化されたことで若い従業員も土楼の生活に溶け込み、年配者と若者のシェアハウスと変化してるようにも思う。
感心するのは、おばあさまやおじさんが軒先で観光客相手に仕事をしている事。
ここが素晴らしい。人との交流がある点が健康的に若々しく生きれる秘訣だと感じる。

日本の暮らしにも活かす

温故知新。古い住空間ではあるが現代の生活にも活かせる要素は強いと感じる。
年寄りやシニアを隔離、排除する住居ではなく、今後益々やってくる外国人観光客向けにシニアや若者が暮らしながら商売できる施設(住居)があっても良い。
地域活性は居住してもらうことに価値がある。観光を増やし居住することで街に温かみが出る。
例えば成田近辺の廃校を活用しよう。
居住空間とホテル空間、1階はお店やレストラン併設。入居者が勤めながら暮らす。
入居者スタッフは定年者で構わない。
キャンピングカーやテントの貸し出しを行い、グランピングができる場所になってもいい。
もうボケたり具合が悪いとか言ってる暇はない。

働くってきっと楽しい。
人間の欲求は
「遊びたい気持ち」と「働きたい気持ち」と「学びたい気持ち」
 

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

建設タイムズ特集号 寄稿 2004/01
参照