離婚届をもらったあの頃。
私たち夫婦は、
必要なことしか話していませんでした。
「明日の保育園、お願いね。」
「お迎え何時?」
「牛乳なくなったよ。」
子どものこと。
お金のこと。
連絡事項。
それだけ。
同じ家に住んでいるのに、
心は別々の場所にいるような感覚でした。
だから私は、
「もう夫婦として終わってるんだ。」
そう思っていました。
でも。
離婚届をもらって、
それを出すのを思いとどまった
今だから思います。
本当に失っていたのは、
会話じゃありませんでした。
**"話す余裕"**でした。
仕事が終わって、
子どもを迎えに行って、
ご飯を作って、
お風呂に入れて、
寝かしつけをして。
やっと座れた頃には、
もう心も頭も空っぽ。
「今日どうだった?」
その一言すら、
出てこなかった。
会話がなくなったんじゃない。
毎日を生き抜くことだけで、
精一杯だった。
だから、
お互いを見る余白がなくなっていた。
もしあの頃の私に会えるなら、
「夫婦が終わったわけじゃない。」
そう伝えたい。
ただ、
二人とも余裕を失っていただけかもしれないよ、と。
あの日、
離婚届をもらいにいった私。
なぜ離婚を考えたのか?
なぜ、思いとどまったのか?
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