映画版3作め『罠』上映後の舞台挨拶に続き、テレビドラマ版『名前のない森』上映前に、永瀬正敏さんがご登壇!
撮影期間を永く共にした欠かせない「キャスト」を伴ってのご登壇。
この!白のラバーソールを履いてくださってた!!
30周年企画に併せて、ジャックアンドベティでは、テレビシリーズ版も全話上映。
テレビドラマだけどフィルムで撮られてるので(2000年代でフィルム!)、スクリーンで観たほうがしっくりくる、というのが今回の発見だった。やっぱりマイクはフィルム世界の住人。
【名前のない森について】
待望の、マイク御本人・・!とざわめきとため息が漏れるなか、開口一番
「57番です」
マイクって名乗らない!!でも、その一言が、颯爽とマイクの世界に誘う。『名前のない森』は、マイクが名前を奪われて番号(しかも素数)で呼ばれるエピソードなので。名前言っちゃいけないルール!
テレビ版は、撮影順と放送順が違っていて、このエピソードが撮影では最初(青山監督が超多忙だったゆえのスケジュール)。テレビ版レギュラーも設定も何も決まってなくて、日劇すら出てこない。主要舞台も横浜ではなく八ヶ岳。レギュラーメンバーは、マイクと山本金融の2名だけ。いち早く決まってた山本さん。マイク金欠って設定がまず映画版から引き継がれてた(笑)
『罠』以降で、初めてマイクが復活したのがこのエピソード。偶然もあるけど、ミステリアスな世界観に連続性が感じられる(青山監督が用意した他の案は、はじけた内容だったらしい)。
「このエピソードで、テレビ版の骨が出来た感じ」
「テレビ版の派手マイクと、そうじゃないほうの映画マイクと。この回は、まだ黒のコートで。このあとハネていきますけどね」
「各監督がライバル同士になってて、情報収集したり「もっともっと」という勢いがあった」
「みんな楽しんでた。僕はずっと横浜泊まりこみで。寝かせてもらえなかったんですよ、林海象監督が当時留学中でいなくて、みんな僕のところにくる!」
【当時のエピソード】
「テレビ版も終了したあと日劇が取り壊されるってときに、中村達也くんと何か撮ろうかって言ってたんです」
「僕=マイクが日劇のところで撃たれてて・・って短いの。撮っておけばよかったですよねぇ・・」
「HITOMIさんがバキューン女っていう役をしてる回があって、あれは実際にNYでいたんです」
「最終回のビターズエンドは、最初の映画版に戻そうってコンセプトがあったんですよね(友情がテーマ)。・・結果として、もどんなかったですね」
「最終回撮了して、横浜を離れたくなくて、車でぐるぐるしてたときに、ノブを演じた中村くんから「マイク、生き続けろ。茜の結婚式には呼んでくれ」ってメールが着ました。‥嬉しかったですね」
【質問コーナー】
・マイク以外で演じたいのは? → 「磯村屋のおっちゃん」 即答・・!
・好きだった女性キャラ → 「茜・・じゃないですね。ひるちゃんがまじで可愛かった」 マイクまんまの回答
濱マイク30周年上映、横浜黄金町では、9月29日(金)が大千穐楽。
新しい発見盛りだくさんの映画版、スクリーンでフィルムの良さが堪能できたドラマ版、貴重な展示。9週間ありがとうございました。
仰向け映画版からの、寝返りテレビ版が尊いな。。