4月3日は年度初めということで学生や社会人の新生活が始まった。
自分の会社でも入社式(とはいわずに「ウェルカムミーティング」と呼んでいるのだが)が執り行われた。
自分は社会人生活が長いので学生時代のように4月なったからといってガラッと生活環境が変わることはあまりないが、社会人デビューのタイミングというのは人生の中でも数少ない大きな転機のひとつだと感じている。あらゆるものが変わる。私生活環境、仕事環境、人間関係…一個人としての責任も学生時代と比べると格段に大きくなる。小さくても会社の看板を背負うことになるのだ。人生の時間の多くを仕事に費やすことになるため個人の自由な時間はこれを転機にかなり減る。
土曜日の白山はこの4月から新社会人となるヤマケイの送別山行を兼ねていた。
学生としての最後のシーズンをほぼ山に全振りして毎日のように山に登っているのを見てうらやましいと思いながら自分の学生時代の姿と重ね合わせていた。
あの頃はまだ山スキーどころか登山もしてなくてゲレンデスキーに明け暮れていた。ちょうどスノーボードが流行り始めた時だったのでトライしてみたいと思いつつ就職前に怪我したら嫌だなあ…なんて気持ちもあって最後の一歩を踏み出せずにいた。だが社会人になってからだとなおさら新しいことにチャレンジしづらくなるのではないかと思い意を決してスノーボードデビュー。しばらくの間はスキーから浮気してスノボに明け暮れていた。アルペンボードだったけど。結局最後はスキーの方が楽しいとわかって元ザヤに戻ったが大学4年の冬は学生のうちにしかできないことを思いっきりやれたのでよかったと思っている。悔いはない。
ヤマケイもきっとそんな感じなんだろう。これほどまでに毎日山スキーに明け暮れる日々は残念ながらきっともう来ない。体力と時間がある今のうちにしかできない山行に真剣に取り組んだ日々はきっと人生の血肉になるし宝物である。
若いうちに経験した苦労や達成感は社会人になっても必ず役に立つ。山と同じモチベーションで仕事も頑張って欲しい。
頑張れ!新社会人!
社会人生活は山より楽しいかわからないが地獄の山よりきっと楽ちんだと思う。