この週末はただでさえ雪が少ないシーズンなのに前線直撃で山スキーには厳しいシチュエーションだった。比較的天気が良さそうなのは新潟以北、ならばこんな時にしか行く機会がない「角田山」を狙ってみることにした。
自分と同じく行く山がなかったMさんも同行することになり普段の山行ではありえない9時過ぎに角田浜をスタート。
標高500mにも満たない角田山をピストンしただけでは短すぎるので4つのコースを絡めて8の字型に周回することにした。
屋久島以来の夏靴に夏用ザック、Mさんはザックも持たずにスニーカー。いくら里山とはいえそれでいいのか?確かにあまりにもガチな登山装備だと恥ずかしさすら覚えるような山だった。駐車場も登山道もこれでもかというくらいに整備されていて、登山者のセグメントもおそらく8割がたが60代以上のおじさまとおばさまばかり。逆のこの年になっても気軽に登れる山がお膝元にあるというのはうらやましい限り。普通はなかなかこんな恵まれた環境はないと思う。
今回の4つのコースを選んだ理由は全くない。ただ駐車場が広そうな角田浜を起点に超テキトーに線をつないでできた計画が今回のルートだった。だから見どころもわからないし、混んでいるのか空いているのかもわからない。花が咲いているのか、何が咲いているのか、眺望がどうなのかもまったくわからない。それでいい、良くも悪くもサプライズが待っているのだ。新潟を代表するハイキングルートでも初見の山にはアドベンチャーが待っているのだ。
角田浜の駐車場をスタート。なぜなら広そうだったから。
1発目の登りは此の入沢コースから。出だしから雪割草。ラッキー。
この林道がずっと続くのかと思ったがちゃんと登山道に変わった。
紫の雪割草もあった。
ニリンソウも少し。
他の山域にはない特徴のひとつが「年配の方が多い」こと。歳とっても登り続けられる山が近くにあるのはうらやましい。
沢を渡ったら登山道に入る。
豪雪地帯の越後の地にあって全く雪の気配がない。海に近いのと標高が低いことが理由だろう。
標高を上げるにつれてカタクリが増えてきた。
いや、これは増えすぎ笑
角田山登頂!(1回目)
このまま普通に下山しても物足りないので福井ホタルの里コースで反対側へ一旦降りることに。
しっかりした階段がつけられていたがスニーカーのMさんはへっぴり腰。
サクラの季節。
このルートにもカタクリ。4ルートのどこもカタクリ天国だった。
福井ホタルの里コースの入り口まで降りてきた。第1ラウンド終了。
車道を歩いて第2ラウンドのスタート地点となる五ヶ峠登山口まで移動。
五ヶ峠コースに入ると雲が取れて晴れ間がのぞいてくれた。
ここもすさまじいカタクリ畑。まったくありがたみがない笑
2回目の山頂。それなりに人で賑わっているが広い山頂なのでゴミゴミ感がなくてよい。
最後の下山は非公式コースの宮前コースから。
4コースの中では最も急な感じだったがよく整備されていて歩きやすかった。全ルート共通だけど。
カタクリ中毒になりそう。
宮前コースの登山口まで降りてきた。ここにもしっかりした駐車場がある。
登山口の浜茶屋はやっていないようだった。
車道を歩いて角田浜まで帰還。
新潟の皆さんはうらやましい。こんな手ごろな山が街中にあって、登山道も豊富だし弥彦山と組み合わせれば歩き方はきっと無限大。四季折々の景色を楽しめる素晴らしい山だと思った。この山のために石川から通うのは難しいが通り掛かったついでに少し登ってみる、みたいなことは簡単にできそうなので色んなルートを試してみたい。