12月、1月は立山の季節。
アルペンルートの除雪も始まっていないのでこの時期が山スキーヤーにとっては一番のチャンスだ。
ということで今年もみんなで大人の遠足に出かけた。
メンバーはYSHRセンセー、パク、トラさん、ヤマケイ、ふしき、自分の6名。
人数的にもメンバー的にもラッセルは問題ない。機関車揃いだ。
久しぶりの夜中スタート。
前日の夕方セブンイレブンに寄るとパクがいた。ほぼ1年ぶりじゃね?
立山駅に移動して車中でプチ宴会。自分お酒は飲まないんですけど…楽しかった。
23時半に起床して出発。ふしきは7月に山スキーのオフ会で会って以来なので約半年ぶり。楽しみだ。
想定通りヤマケイとふしきの若者ふたりがラッセル。思ったより雪も深くて大変だったようだ。
美女平から自分たちも交代でラッセルしながら進んでいく。1時間遅れでスタートしたパクが滝見台あたりで追い付いた。さすが早いな。
そこからヤマケイとパクの二人が先頭で引っ張るが絶対休まないやつだ。そして後続は追い付けない。
このペースに追い付こうとして無理すると自滅することがわかっているのでマイペースで歩いていく。
夜はきれいな星空が出ていたが明るくなるにつれて雲が優勢になってきた。鍬崎山の最初見えていたがガスに包まれた。
立山は大丈夫なのか?晴れ予報を信じてきたが…
最初はヤマケイとふしきがツボ足ラッセル。若い力が爆発した。
美女平駅で小休止。この時は天気が良かったのだが…
朝のうちは桑崎山も良く見えていた。雲行きは怪しかったが…
徐々に鍬崎山もガスに隠れていった。もう晴れることはないのだろうか?
天狗平山荘でパクとヤマケイが待っていたので一旦合流。さあリスタート。
願いが通じたのかガスに覆われていた立山も一瞬晴れた!このまま晴れて欲しい!
しかしその願いもむなしく結局その後立山の姿を拝むことはなかった。
ガスが晴れて国見岳の稜線が見えてきた。
立山も見えた!このまま晴れるのか?
結局ホワイトアウト。もしかして自分のせいなのか?
想定外のコンディションは天気以外にもあった。
自分の体調が悪い。ペースが上がらない、疲労感が強い、息が切れる。ラッセルもほとんどやってないのになんで?
本当に体調が悪いのかもしれないし体力が落ちているのかもしれないし長い林道歩きを最近やっていないせいかもしれない。
理由はわからないが結果的に今回は一の越まででやめようと思った。自分の身体に嘘をついて山頂を極めようというのは良くない。
一の越から雄山にパクが登っていったと思ったらすぐに降りてきた。
どうやら斜面カチカチ、強風、ホワイトアウトなのでやめた方が良いのでは、という話になった。
確かにこんなコンディションで山頂に行ったことは自分もない。無理していくコンディションではない。
ということで結局全員揃って一の越で下山することになった。
一の越に近づくにつれて風が強くなり斜面も硬くなってくる。これは毎年同じ。
一の越山荘。手前はカチカチだし風も強い。完全地獄装備&アイゼン装着。
協議の末、今回はコンディションが悪いのでここまでとすることになった。
センセーも下っていく。
スキー滑走もなかなか難儀だった。ホワイトアウトなので平衡感覚がなくなり雪酔いする。
滑っているのか止まっているのかすらわからない。何度経験しても最高難度のコンディションだと思う。
GPSを見ながらトレースに合流。あとは体力勝負で多少の登り返しをこなしながら室堂~天狗平を目指した。
一の越山荘からのホワイトアウト&カチカチ斜面滑走。
時にはパウダーも楽しめる。
立山杉とパク。
美女平から下は北面ルンゼ滑走。右の大岩は全部柱状節理だ。
これが岩肌。すごい。
YSHRセンセー
デブリをこなしてブッシュもこなしてなかなかのアドベンチャーだった。
体調不良や天候不良などが重なってピークは極められなかったが体力と経験値は上げることができた。
やはり冬の立山は素晴らしい。人がいない閉ざされた世界がいい。
また来年機会があったらチャレンジしたいと思う。