山スキーヤーは普段あまり交流することがない。(と思っているが、自分たちだけかもしれないけど)
山スキーは登山道のない雪山を各々が独創的なルートで登って滑るスタイル故に、そもそも乗鞍とか立山といったメジャールート以外ではあまり人と会うことはないし、自分たちの場合夜中スタートで午前中のうちに降りてきてしまうスタイルなので更に輪をかけて人と会う機会を減らしている。
ネットで断片的に記録を見ることはあってもツイッター等SNSでコメントのやり取りをすることもあまりないのでまさにガラパゴス状態だったといえる。
そんな中、山スキーヤーの集まりをやるので参加しないかとエクストリームスキーヤーのトマちゃんから声をかけてもらった。
おお?とはいえ面識ない人ばっかりだし、自分オジサンだし、うちら嫌われてる気もするし笑…ダイジョブなのか!?
で、どうなの?とトマちゃんに聞いてみたら「大丈夫だ」と。(何が!)
まあでも同じ山スキーを愛する者が一堂に会する機会は滅多にないし、迷ったら積極的な方を選択するというマイルールもあるので乗っかってみることにした。スキーでもコケるなら前のめりで!ってやつだ。
ついでに普段の山行スタイルについてプレゼンできないか?という打診をいただいたので受けさせていただくことにした。他でもないトマちゃんからの依頼だしね。
仕事以外でパワポを作ることは滅多にないが、開催一週間ほど前から夏休みの宿題的にバババっと資料を作成。
とはいえ過去にどこかでブログ記事に書いた内容の寄せ集めになってしまって新鮮味に欠ける…まあでも普段からブログでぶっちゃけてきてるってことだし仕方ないな。当日質問がきたらその内容でフォローしよう。
そして迎えた当日。
鉢盛山でサクッと体を動かしてから会場となっている諏訪のゲストハウスへと向かう。
諏訪湖に来るのも何十年ぶりか…有名な諏訪湖の花火大会で来たのが最後かも。
16時半に到着すると既に多くの山スキーヤーたちが集まっていた。
皆さん初めまして。最終的には30名くらいまで増えたのだろうか…メンバーは山スキー界隈の強者ばかり。この日は暑かった上に参加者の熱気ですぐに汗だくになった。
山スキーヤーの集まりと言ってもただの飲み会ではない。
どちらかというと真面目なオフ会。下記の通りそれぞれのチームや個人の報告を聞きながら参考にするというイメージが強かった。当日のプレゼン内容はこんな感じ。
- 会津周辺の山、ショートスキーとパックラフト:中澤さん
- 山スキー1年目報告、急斜面とクライミングの関係性:てるさん
- 山のリスク管理、山行前後の効率化、地獄の流儀:←僭越ながら自分が発表
- 山スキー1年目報告、信越トレイル、オートルート: かなこさん
- 遅刻軍団シーズンの山行報告、初滑降や装備について:遅刻軍団のみなさん
どの報告も目からうろこ的な感じで同じ山スキーでもこれだけやっていることが違うのか、と気づかされたり、同時に山スキーの幅の広さと(センター幅のことじゃないよ)可能性について考えさせられる内容だった。
それぞれの内容についてはwakaちゃんが詳細に報告してくれてるのでこちらのブログを参考に。
ちなみにとても描写が細かくて「山に行った気分にさせてくれる」良ブログです!
シーズンオフに突入したばかりだが、早速来シーズンに向けてのモチベーションアップにつながったし、スタイルこそ違えど同じ山スキーを楽しむ多くの仲間と出会えたことはありがたいことだと思っている。
お互いの山行スタイルや記録に敬意を表しつつ認め合い、健闘を称え合う形で終始温かい雰囲気に包まれていたように感じた。
あとそういえば、参加者は圧倒的に若い方が多かった。
世間では若者のスキー離れが叫ばれている中、少なくとも山スキー界隈においては次代を担う素晴らしい若者がたくさんいることを知った。日本の未来は明るい。
お会いした皆さん、また山で会ったらよろしくお願いします。
最後になりますが企画・運営に携わっていただいたトマちゃん、かなこさん、hatchさん、ありがとうございました!
ファシリテーターのひとりであるかなこさんが作ってくれたnote。
開場は諏訪のゲストハウス。アットホームな感じでリラックスできた。
プロジェクターでパワポを投影しながらプレゼンするスタイル。
発起人はトマちゃん。企画もファシリも秀逸だった。
乾杯からスタート!
中澤さんのマニアックなショートスキー山行報告を真剣に?聴き入るみんな。藪滑走には親近感を覚える。
山スキー1年目でDルンゼやら奥穂直登ルンゼやらやりまくっているスーパークライマーのteruさん。これで1年目とか詐欺でしょ。
かなこさんの1年目で信越トレイル5日間とかオートルートとかもないわ。ないない。
遅刻軍団の報告はバリエーション豊富。スティープ、初滑降系のオンパレードもすごかったがてらこさんの山ごはんネタも面白かった。
自分も僭越ながら小話を・・・意外とたくさんの質問をいただいてびっくりした。
自分はこんなお題でやらせてもらいました。