山スキーのススメ | がんちゃんの雪山讃歌

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石川の山スキーヤーがんちゃんが登山、山スキーを中心とした日常生活や山への想いをつづります。
ヤマレコもやってます。(HN:Sanchan33)

今日のブログタイトルは「山スキーのススメ」。今更なにを・・・と思われるかもしれないが改めて山スキーの魅力を訴えてみる(笑)

このブログは四季を通じて山のことを意識して書いているが、自分にとっての本命は山スキー。登山はどちらかというとオプションだ。

先週土曜日の金山岩や十石山も午後から仕事という時間的な制約がある中で単独で行って帰ってこれたのも山スキーの利用が前提としてあったからだ。

十石山は白骨からのアプローチなら比較的ラッセルも少なくてツボ足(スノーシューやワカン)でも日帰り可能だが、平湯からのアプローチでは雪が深すぎて山スキーを使わないと事実上日帰りは困難だと思う。

十石山に限らず、八ヶ岳や南アルプス、西穂高岳、木曽駒ヶ岳といった人気の山域以外の雪山で単独日帰りでピークを踏もうとすると、山スキーがあるのとないのとでは行ける山の選択肢の幅が全然違ってくる。

 

改めて山スキーのメリットを挙げてみる。

  • 雪上の浮力が段違い。ひとりでもラッセルできる。
  • 滑れるので下山が速い。
  • 当然滑れるので楽しい!
  • 板が長いので落とし穴に落ちにくい。
  • 斜面のトラバースがしやすい。

・・・どうかな?こんなところかな。

 

逆にデメリットもある。

  • 技術の習得が困難。時間もお金もかかる。
  • 板やビンディング、ブーツ、シール等が高額で費用がかかる。
  • 機動力があるがゆえに山奥深くまで突っ込めるため、道具や体調などにアクシデントが発生した際に対応が困難な場合がある。
  • アバランチパスを通ることが多いため一般的な登山と比べて雪崩遭遇リスクが高い。
  • 下山スピードが速いため下山でルートミスした場合のリカバリーが困難になるケースがある。

要は技術習得とコストとリスクの問題がのしかかる形だ。

ほとんどのリスクはパーティーで行動したり、入る山域やルートを工夫すれば極小化できる。(最近単独が多いのであまり偉そうに言えないが・・・)

お金の面も最初だけ道具の投資が必要になるが、あとは節約しようと思えば消耗品はそれほど多くない。ゴルフクラブみたいに次から次へと新しいアイテムが欲しくなるような人は気を付けた方がいいかもしれないが。

 

最後まで残る課題が技術習得をどうするか。

 

自分のようにたまたま昔競技スキーや基礎スキーをやってました、みたいな一部の人はラッキーだが、大抵の人は登山から入って「お、山スキーって楽しそうだな、やってみたいな」ってところがきっかけだと思うので下手したらゼロからのスタートとなる。

 

そんな中、たまたまYouTubeを見ていたら面白い動画を発見した。

あまり知らなかったのだが(申し訳ない)、登山系人気ユーチューバーのかほさんがスキーに挑戦するというもの。

どうやら山スキーをやってみたい!という目標に向けての練習らしい。

おおー素晴らしいモチベーション。しかも初スキーにしてはうまい!センスありそう。

根子岳あたりでハイクアップの練習しつつ登頂したら帰りはスノーキャットの跡とか利用すれば滑って下山できるんじゃないかな。

 

 

世の登山者の皆さん!初めてスキーを履く女の子でもやれるんだ。(たぶん)

ぜひ山スキーに挑戦してみてはどうだろうか?

新しい山の世界の扉が開きますよ!

 

スキーならツボでは入れない豪雪の山にも日帰りで登ることができる。

 

もちろん下山は速いし楽しい!