夏山の道迷いに注意! | がんちゃんの雪山讃歌

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石川の山スキーヤーがんちゃんが登山、山スキーを中心とした日常生活や山への想いをつづります。
ヤマレコもやってます。(HN:Sanchan33)

山岳遭難の原因として一番多いといわれる「道迷い」

道がわかりにくい残雪期ならまだしも、登山道も踏み跡も標識もはっきり見えている夏山で道迷いなんて起きるはずがないと思われがちだ。

正直自分もそう思っていた。

だが先週末の針ノ木岳では何度かルートミスしてしまった。

ガチの道迷いではなくて、油断してたらついついルートを外れてしまった、というのが実態だ。

この時は特にガスで視界もなくて周囲の景色が見えなかったため方角もよくわからず、踏み跡とマーキング、標識だけが頼りという状態だった。

 

ルートミスのひとつ目のパターンはどこでも歩けるが故に間違ったルートをとってしまうパターン。

スバリ岳側から針ノ木岳の山頂に向かうガレ場はどこでも歩けそうで実際歩けるのだが下手に適当に登っていくと浮石があったり崖下に出たりして危険だ。適当に登らずにしっかりマーキングを探しながら登った方が無難。

 

スバリ岳側から針ノ木岳に登るルートはガレ場で正しいルートがわかりづらい。(この写真は残雪期のもの)

 

河原なんかもどこでも歩けるが注意しないと渡渉点や登山道を見失いかねない。

 

もう一つのパターンは間違った踏み跡を追っていってしまうパターン。

針ノ木岳の頂上部分がそんな感じだったのだが、「ここが登山道です!」といわんばかりの間違った踏み跡がついている。

これを追っていくと南西の全然違う尾根に下ってしまう。

さすがに「こんな際どい場所が登山道のはずがない」と思い、GPSを確認してルートミスに気付いたが、コンパスやGPSがなければ思い込みで間違ったルートをどんどん進んでしまうリスクはある。
帰ってからヤマレコのマップを確認すると自分と同様に間違っている足跡がたくさんつけられていた。

現地の踏み跡に惑わされずにしっかりとルートを確認しながら歩く必要があるということを改めて肝に銘じた。

 

針ノ木岳頂上のルートミス地点。みんなの足跡を見る限り他の登山者も頻繁に間違っていそうだ。

 

どれだけ山を歩き慣れていても油断をすれば簡単にルートミスが起こりうる。

どんな山でもGPSやコンパス、地図、ヘッデンといった装備はしっかりと準備して臨むべきだと思った。